256号 感話:長岡市花まつり第100回記念大会 [ 令和8年4月4日 ]
雪どけの 枯れ葉の下に フキノトウ
春彼岸会が過ぎて、ようやく雪の季節から、木々が芽吹き花が咲き出す季節になりました。雪どけの水がチロチロと流れている様はなんともいえない喜びです。雪が降って、積もって、長く寒さを耐え、心配の時間を過ごすからこそ、この季節の喜びが感じられるのだと思います。
そして巣立ちと新規生活スタートの節目の時期でもあります。日本の年度替わりはいい時期に設定されているといつも思います。この季節がぴったりです。欧米では年度替わりが9月ですが、日本のプロ野球だけでなく大リーグも4月に新しいシーズンがスタートします。私たちの年度替わりにフィットしています。どんなシーズンになるのでしょう。どんな選手が活躍するのでしょう。今から楽しみです。
笑顔の仏前報告
私たちの身近なところでも、3月19日に前川小学校の卒業式があり、終了後に私どもの保育園(現こども園)を卒園した30名が保護者と一緒に卒業報告してくれました。当時の担任が駆けつけてお祝いとはなむけの言葉を伝えました;「みんなのことが大好きだったよ」「なんでも前向きに行動する姿がかっこよかったね」「これからもいつも応援している人がここにいることを忘れないでね。」
振り返れば、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった年に卒園したこどもたちでした。給食を食べるのにおしゃべりが禁じられ、感染への恐怖にさらされながら数年間を過ごしたのでした。保護者と私たちの前でひとりの児童が「仏さまの前で言います。生まれてから12年間大事に育ててもらったことに感謝します」と大きな声でお礼の言葉を伝えてくれました。最後に、6年前の卒園写真を見て、それと同じ配置で写真を撮ろうと仏さまの前に並びました。それを保護者が一斉にスマホを構え撮影しました。私のスマホにも。みんなの後ろには阿弥陀さまが輝いています。中学生時代には荒波も少なからずあります。そんなとき、気がつけばひとりじゃなかったと、素直に甘えることがあってもいいんだよね。
感話 長岡市花まつり第100回記念大会 -将来を担うこどもたちの健やかな成長を願い 戦争を起こさない社会の実現を目指して-
お釈迦さまのお誕生を祝う花まつりは長岡市仏教会にとって最も大きな行事です。大正11年に第1回が開催され、太平洋戦争とコロナ禍による中断を経て今年第100回を迎えます。記念大会に向けて協議を重ねてアオーレ長岡アリーナの開催が決まりました。5月5日こどもの日に、大きな会場を一日借り切って、人が集い花まつりに相応しい企画になるように関係者が話し合い知恵を絞りました。
大きな白象とお稚児様が大手通を練り歩き、アリーナに入って花まつり式典が開会します。主会場であるアリーナではマルシェエリアに40店ほどがならび親子向けワークショップや子ども服や雑貨の買い物が楽しめます。ナカドマにはキッチンカーなど飲食店が出店します。私の世代には思いつかない企画です。
アリーナのステージでは、長生保育園園児の太鼓演奏、立正佼成会による創作踊り「祈りと響き~いのちの舞~」、越後仏教青年会による和太鼓の演奏が予定されています。いずれも花まつりでは初めての試みです。立正佼成会はこれまでも大きな協力をいただいてきましたが熱心さに頭が下がります。
さらに「子育てトークイベント」と「記念講演」を企画しました。「正解をつくらない子育て」は多様な生き方がどうすれば可能になるのか、とても楽しみです。記念講演は、父の戦争体験を通してご縁をいただいた大島隆之さんにお願いすることができました。長岡市は小中学校の平和学習に取り組んでいます。毎年長岡まつり初日に平和祈願祭・平和祈念式典があり、平和学習の発表があります。その一助になればと小中学校に向けても参加を呼びかけさせてもらっています。いろんな方々からご支援をいただいています。どうぞご家族でお出かけください。
企画1 子育てトークイベント
テーマ: 正解をつくらない子育て
-未来をつくる子育てのはなし-
企画2 記念講演
テーマ: 一億特攻への道
-特攻隊員4000人の生と死の記録-
講師:大島隆之さん
NHKエンタープライズチーフプロデューサー
大島隆之さんのメッセージ:
「特攻の時代」と「私達が生きる今」と「子どもたちの未来」はつながっています。
子どもたちの健やかな成長を願い、家族や近しい人々の幸せを願い、「平和」を願う。
今の私たちと変わらない思いを持ちながらも、なぜか、80年以上前の日本人は戦争へと突き進んでいきました。そこから私たちが学べる教訓とは、何なのでしょうか。
私は、太平洋戦争中に「特攻隊員」として戦死した4000人の若者たちのうち1000人近い遺族を巡り、その思いを聞いて参りました。取材で出会った家族の話を中心に、考えていきたいと思います。








