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144号 感話:煩悩にまなこさえられて [ 平成28年12月5日 ]

びっくりぽんや

イメージ:びっくりぽんや  師走です。慌ただしく過ぎる月日。そしてもう一年を振り返る頃となりました。今年の流行語や紅白歌合戦の出場者が発表され、暮れが近いと感じられます。ちなみに私にとっての流行語ナンバーワンは、「びっくりぽんや」です。NHK「あさが来た」でアサさんが何度も発した名文句でしたが、明治維新の大変革を表現したキーワードだったのですね。今の時代がそれに近いのでしょうか。一番近いところでアメリカ大統領選挙など、「びっくり」することが多かったです。そんな時代にこそお法りを聴聞しましょう。


有縁講と小林一茶を訪ねて

イメージ:有縁講と小林一茶を訪ねて 元上組7ヵ寺75名バス2台で行って参りました。赤倉ホテルでは、お勤め、ご法話、宴会、人情芝居、そしてゆったりと温泉を楽しんできました。ご法話で井上陽雄さん(柿崎浄福寺住職)が、「今の時代、いのちがつながらなくなってきた」とおっしゃいました。自分のいのちが終わっても次の世代に確実に伝わることがいのちの仕組みであるのに、次第にそれが難しくなっていると。また柳宗悦の著書「南無阿弥陀仏」から、「悲しみは共に悲しむ者があるとき、ぬくもりを覚える。悲しむことはぬくめることである」を引用されました。いのちが終えることは大きな悲しみであるのに、ぬくもりが伝わります。一つのいのちが私たちにもたらすことの大きさが思い起こされました。いのちがつながるとは、ぬくもりが伝わっていくこと。親に愛され、祖父母に可愛がられた思い出は、今の自分を支えてくれているように感じます。家族のつながりだけでなく地域のつながりもぬくもりを感じます。


イメージ:  有縁講の帰りに小林一茶記念館と一茶の菩提寺明専寺(住職:月原秀爾様)を訪ねました。一茶の俳句に「めでたさも中くらいなり おらが春」や「露の世は 露の世ながら さりながら」がありますが、50歳を過ぎて結婚し、子どもに恵まれた喜びもつかの間で、その子どもたちを次々に亡くし、妻も亡くした一茶の悲しみとぬくもりを思いました。写真は明専寺様にて70余名が本堂に集合したものです。1枚に入りきらず2枚を継ぎ合わせました。継ぎ目が不自然ですが、お許し下さい。
註)紙面版てらだよりではつなぎ合わせましたが、ネット版では2枚に分割して貼り付けました。


冬囲い ありがとうございました

イメージ:冬囲い ありがとうございました  11月13日は晴天でした。恵以真会会員をはじめとして多くの方々にご協力をいただきました。写真は参道脇の完成版ですが、見事ですね。職人芸です。このまま雪が降らなければいいなと思います。毎年工法が少しずつ違っています。庫裡玄関横の松は、金沢の兼六園のように縄吊りになっています。消雪用水道管・ホースも設置していただきました。参加の皆さんがそれぞれにすごい技量の持ち主で唯々感心してみとれていました。最後は落ち葉を掃いてきれいな境内になりました。27日にはクレーン車によって防雪用三角屋根も設置されました。早朝からの作業でした。重ねて御礼申しあげます。


感話 煩悩にまなこさえられて

イメージ:感話 煩悩にまなこさえられて 永代経報恩講は常盤井(ときわい)智行(ちぎょう)さん(飯山市明徳寺住職)にご法話を頂きました。信濃川の上流が千曲川です。託念寺から西を望むと田んぼがあって堤防が見え畑の先に信濃川が流れています。明徳寺様もまた田んぼの向こうに堤防が見え畑の先に千曲川が流れていて似た地形になっています。洪水で苦労した歴史も共通しています。
 常盤井さんは「親鸞さまの御恩徳に応えるお勤めが報恩講です」とおっしゃいました。親鸞さまがご往生されて750年が経ちましたが、親鸞さまのお言葉が、生き生きと伝え続けられています。お正信偈もご和讃も歎異抄も声に出して次の世代に伝えていきましょう。
 「煩悩にまなこさえられて 摂取の光明みざれども 大悲ものうきことなくて 常にわが身を照らすなり」(高僧和讃)。正信偈の一節「煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我」を思い起こされる方も多いでしょう。煩悩は私たちの身に充ち満ちて、最期の一息まで消えることはないと親鸞さまは嘆かれましたが、それにもかかわらず阿弥陀さまの大悲は常に私を照らし続けて下さいますと、喜ばれました。常盤井さんは10年に渡ってご自宅で介護された前住様とのやりとりをお話しされました。父が苦労して自分を育ててくれたことも忘れて、父の行状を嘆き叱ってしまう。そんな数々を紹介してくださり、思わず笑いまで誘われましたが、ことばの端々(はしばし)にお父上への申し訳なさと感謝のぬくもりが感じられました。
ひとは誰もが老いの日を迎えます。他人(ひと)に面倒をかけたくないと願います。私の父は私に下の世話をしてもらうことになったとき「わるいな」と手を合わせてくれました。今も大切な父の思い出です。合掌


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