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233号 坊守挨拶 [ 令和6年5月7日 ]

新緑の候

233号 坊守挨拶  散るサクラを惜しみつつも、次々に咲き出す花々、緑を茂らす木々に目を奪われています。右の写真は参道脇に咲いたドウダンツツジです。今年はたくさんの白い花をつけて見事でした。サクラに劣らずつぼみをつけてから開花、満開、落花までがはやく、撮りどきが瞬く間に過ぎていきました。ゴールデンウイークがスタートして観光地は賑わっていますが、近くの草花をしっかり観賞することも楽しい時間の過ごし方になるかもしれません。スマホには花に向けてシャッターを押せばその名前を教えてくれる機能があります。自分の名前を知って呼んでもらえば、花も嬉しいに違いありません。どんな花にも名前があるのですから。


能登半島地震災害義援金(2)の 報告と御礼

本願寺派たすけあい募金 
募金額:61,009円(4月23日)
 能登半島地震から4ヶ月になります。未だ崩壊した家屋がそのままになっているところも、水道が復旧していないところもあります。私たちができるささやかな支援ですが、本堂のお賽銭箱に寄せられた義援金を本願寺派たすけあい募金としてお届けさせていただきました。ご協力ありがとうございました。前回からの累計で105,745円となりました。 引き続きご協力をお願いいたします。


お取越報恩講の御礼

233号 坊守挨拶  今年も感謝のうちにお取越を勤めさせていただきました。元上組のご寺院からご出勤いただいて、賑々しく散華(さんげ)をいたしました。法要をお勤めする前に阿弥陀様、お釈迦様、十方(じつぽう)の仏様にお出ましを願います。それを三奉請(さんぶじよう)といい、そのとき花びらを散らす作法が散華です。「お取越だなぁ」と感じられた方もおいでと思いました。
 真敷祐孝先生にご法話をいただき、心に残る言葉がたくさんありました。歌手あいみょんさんの歌に「私が生まれたとき 周りの人は笑って 私は泣いていたでしょう。 私が死ぬときは 私が笑って 周りの人が泣くような 人生を送りたい」という歌詞があるそうです。そうだなぁと思いました。歌の題名をご存じの方がおられたらお知らせください。
 いろは歌は、涅槃経がもとになっていて仏法全体に通じる心を仮名文字を重複して使わないという制約で作られた七五調の歌になっていますと。古来日本の子どもたちはいろは歌を通して仮名文字だけでなく仏教文化も学んできたのですね。すごい!
 浄土真宗は「お念仏一つで往生できる」といい、やさしい宗教に思われるかもしれませんが、じつは自分にはとても厳しいのです。お念仏したからといって自分の願いが叶うわけではありません。どんな状況にあっても全てをありのままに受け止めるしかないからです。それなのに、突き放したりはされません。それが阿弥陀さまのお慈悲であり、私たちは温もりを感じるのです。真敷祐孝先生ありがとうございました。
 これからもご聴聞いたしましょう。


ご挨拶 託念寺坊守 鷲尾吉子

233号 坊守挨拶 私こと、この3月末日をもちまして、社会福祉法人心耕会前川こども園を退職いたしました。
 園長になって26年。義父から引き継いだ当初は小さな保育園で経営の危機も経験しました。中越地震で園舎が一部損壊しましたが、それがきっかけで国の補助金を得て新園舎を建設することができました。その後は前川東ドリームタウンが造成されて、園児の数も徐々に増え、ここ10年ほどは児童数160人の大所帯のこども園になりました。
 この間、皆様には温かいご指導やお力添えをいただき、まことにありがとうございました。皆様からの大きな支えがあったからこそ、ここまで勤め上げることができました。心から感謝申し上げます。
 今振り返ってみると、「まことの保育」で子どもたちと学んだことはたくさんあります。「4つのおやくそく」では子どもたちと次のような話を繰り返ししてきました;
 ・ほとけさまをおがみます:みんな輝いているよと、ほとけさまはいつもやさしく見ていてくださっています。一人ひとりのいのちを大事にしようね。「みんなちがって みんないい」だね。
 ・ありがとうといいます:わたしたちは「食べ物のいのち」をもらって生きていられます。いろいろな人やもののお陰でわたしがあります。そのことに気づいて、「ありがとう」って言えるといいね。
 ・お話をよく聞きます:自分の思いだけを相手にぶつけたらけんかになってしまいます。相手の話もよく聞いて、相手の思いを知り、「じゃ、こうしよう」と、なかよくできるといいね。
 ・なかよくします:困ってるおともだちは助けてあげよう。自分のできることは進んでお手伝いしよう。
 これは「浄土真宗の生活信条」と重なっています。これをこれからも私自身の生活の拠り所として、寺の坊守として住職を支えていきたいですし、地域や社会福祉のために少しでもお役に立てればと思います。更なるご指導のほどよろしくお願い申し上げます。


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