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231号 感話:前川こども園園長が交代します [ 令和6年3月1日 ]

雪なしの3月です

231号 感話:前川こども園園長が交代します 記録的な暖冬で託念寺墓地には雪がすっかりなくなってしまいました。3月は彼岸会がありますが、お墓参りができます。家族礼拝にもお越しください。


いつまで続けるのか ロシア

231号 感話:前川こども園園長が交代します  2月24日はロシアがウクライナに侵攻した日です。あれから2年です。ロシアでは反体制派の指導者ナワリヌイ氏が謎の急死を遂げ、ウクライナではドネツク州アウディイフカからウクライナ軍撤退のニュースが流れました。ロシアの一方的な軍事侵攻は、今の時代に起きるのかと信じられない出来事でしたが、ウクライナに希望が見えてきません。イスラエルのガザ地区攻撃もまた多くの国の反対にもかかわらず停戦の兆しが見えません。
 そんな折、2月23日NHKG「私の故郷 ウクライナ」の再放送版を見ました。ウクライナ人のNHK女性ディレクターがロシア侵攻後初めて自国に戻って制作したドキュメンタリーです。首都キーウでは戦死した数多くのウクライナ人の名前と顔写真が街頭に貼られ、市民が花を供えている映像が流れました。「どのひとりひとりも誰かの父親であったり母親であったり大切な人だったことを思うと、いたたまれない気持ちになります」と涙をこらえてレポートする場面から始まりました。番組の最後には思いもよらぬ知らせが入りました。小中高と一貫校で11年間一緒に過ごした男子同級生の戦死でした。その母親は「私はこの子のために生きてきました。これからどうして生きていったらいいのでしょう。」と語りました。
 ウクライナは、ロシアが占領した領土を取り返すまでは戦闘をやめることはできないと、主張を続け、私もまたそれを支援したいと思って耳を傾けてきましたが、今はもうこれ以上の犠牲者を出してほしくないという気持ちになっている自分に気づきます。ウクライナが領土を取り戻せなくとも、ロシアの卑劣な蛮行に屈してしまう形になったとしても、なんとか早く戦争を終わりにしてほしいと願います。番組の中で戦場で戦っている兵士の若妻が「とにかく戦争が終わって夫に早く帰ってきてほしい」と必死に訴えている姿が流れました。ウクライナに住む人びとの本音でもあると思われました。

 写真は2月10日撮影したものです。田んぼには10cm以上の雪があり、冷えた朝でシミワタリを楽しみました。一面雪の上に私の影が映っています。


長岡市仏教会会長を引き受けることになりました

231号 感話:前川こども園園長が交代します  当仏教会は、平成大合併前の長岡市内128ヵ寺から構成されています。浄土真宗本願寺派、大谷派、高田派、曹洞宗、真言宗、日蓮宗、法華宗、時宗など宗派を超えた組織です。最も大きな行事が花まつりで今年は第98回を迎えます。令和3年に「長岡市仏教会ものがたり」を刊行したときに、編集委員の一人として参加いたしました。仏教会の歩み、戦没者の追悼や非戦平和推進活動、とりわけ「長岡花まつり」の歴史を写真等を発掘して整理することができました。全国的にも誇れる伝統を有し、花まつりは市民に広く定着している行事になっています。すでに5月5日の開催に向けて準備が始まっています。私には重責ですが、貴重な機会をいただいたと受け止め、努めていきたいと思います。長岡市仏教会の諸行事に今後ともご協力をお願いいたします。

写真は昨年の長岡市花まつりのものです。園児一緒に参加しました。


感話 前川こども園園長が交代します

231号 感話:前川こども園園長が交代します 「ほとけさま、おとうさま、おかあさま、おいしい給食ごちそうさまでした。食べもののいのちをもらってありがとうございました。」子どもたちは給食が終わるとみんなで手を合わせてごあいさつします。この様子を見るたびに私は胸が熱くなります。
 これは鷲尾吉子が前川保育所所長になって初めての「れんげ」卒園修了号の冒頭部分です。
 4月より園長が鷲尾顕一に代わります。長い間ご苦労様と、労いと感謝の気持ちになります。前川こども園は前々住職鷲尾顕昭が昭和29年に認可保育所として設立し、当時は寺と一体となって運営されていました。前川保育所から前川保育園、そして前川こども園となりました。平成10年に私の父から園長を引き継ぎ第4代として26年間園長を務めました。歴代で最長となりました。当時は園児が40人に満たない時期もあり、園長が保育士を兼任できるようにと保育士資格を取得しました。私が長岡に戻ってくる9年前のことでした。


 園はもともとお寺ではじめているので本願寺派保育連盟が推進する「まことの保育」を依りどころとして保育活動を実践しています。
 とは言え、 園の運営は園長によって「らしさ」が出てくると思います。「まことの保育」を園長が自分の喜びとして受け止めたからこそ、前川こども園らしさにつながっていったと思います。月々のおたより「れんげ」にもまことの保育からメッセージを発信続けました。園の基本理念・方針にはいつの時からか「一人一人が自分が大事にされていると実感できる教育・保育を行う」と明記されるようになっていました。
 新園長は副園長として10年以上勤めてきました。子どもたちには好かれているようです。写真通信フォトレターには子どもたちに向ける視線に温もりと感性が感じられます。新園長の「らしさ」を存分に発揮してほしいと思っています。また皆様にはこれまで以上にご支援とご協力をお願いいたします。合掌


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