228号 感話:感謝2題 [ 令和5年12月5日 ]
今年を振り返る
今年一年を振り返る時期になりました。てらだよりで取り上げたことは私の個人的な関心が反映されていますが、WBCワールドベースクラシック、大谷翔平選手、記録的猛暑:農作物への影響、戦争:ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル紛争などは悲喜共々に大きな出来事となりました。
日々の暮らしに潤いをいただいていることの中にNHK朝ドラがありました。「らんまん:槙野万太郎ものがたり」「ブギウギ:福来スズ子ものがたり」は私の生活に欠かせません。定時に見られないときは録画ができますし、一度見たものでも繰り返し見て感動の台詞をメモ書きしました。ドラマの中にはお仏壇があり、台詞に身近な仏法が語られる事もしばしばです。
「ブギウギ」の一コマ: スズ子の母ツヤ(水川あさみ)が死ぬ間際に夫梅吉(柳葉敏郎)に訴えたことば:「スズ子の活躍する姿をもっともっと見たかった。キヌ(実の母:中越典子)には絶対に会わせないでほしい。私が見られんものをキヌが見るなんて許せない。これがどれほどの身勝手なことであるか知っているけど、悔しいんや」。これが私たちの姿ですね。主演スズ子(趣里)のダンスも歌もすごく気に入っています。「センチメンタル・ダイナ」に見入り、気がついたら口ずさんでいます。
恵以真会行事:境内冬囲い
11月12日に冬囲いをやっていただきました。立派な出来映えに感謝です。雨予報を覆すほどの天気男の存在が順調な作業を支えました。続いて11月26日には本堂前の三角屋根設置作業がありました。この日は今季一番の冷え込みでしたが、前日の終日雨から一気に晴れの天気に恵まれました。ご協力いただいた方々の手際よさに感嘆します。それぞれの持ち場でプロの腕前を発揮されました。屋根が最後に着地した場所が最適でみんなで自画自賛いたしました。 恵以真会の皆様OBの皆様、ご協力ありがとうございました。
令和5年度第4回日曜法座研修会
11月5日、田子祐子さん(巻組一心寺ご住職)にご法話いただきました。主題に入る前に車のナンバープレートにまつわるお話をユーモアを交えて紹介されました;車を買い換えるのに販売店に行った。ナンバープレートの希望を聞かれ、4とか9とかは避けた方がいいかというので「こだわらない」と伝えた。購入手続きのために他の部署に連れて行かれ、また4とか9とかになってもいいかと念押しされた。自分が僧侶だと名乗っているのにと最初は思ったが、僧侶だからこそだったみたいで、坊さんは死とか苦を連想する番号は避けるに違いないと思われていたようです。私たち浄土真宗はそういうことにこだわらないことで社会認知されていると思ったのに、これが現実です。そんならいっそのこと「4694」(四六時中苦労して終いに死んでしまう)をお願いしようと思いました(笑い)。
主題は大無量寿経に説かれている本願(第18願)と20願、19願のお話でした。教義の上では仏教用語で解説され理解が容易ではないと、私は日曜法座で触れたことがありませんが、親鸞さまが比叡山で学ばれ修行を積まれ、やっとたどり着かれたお念仏による救いを譬えもまじえてお説きくださいました。
「努力は必ず報いられる」と言われますが、現実は努力しても努力しても結果がついてこないこともあります。CMでは「筋肉裏切らない」といっていますから、筋肉は裏切らないようですね。
「弥陀仏本願念仏 邪見憍慢悪衆生 信楽受持甚以難 難中之難無過斯」(正信偈)
私たちが自分の力で思うようになると考えるのは「おごり」です。と結ばれました。
感謝2題
今年も「こんな食料品をお持ちください」を実施いたしました。たくさんご支援いただきました。12月1日にフードバンク長岡へお届けいたしました。大変喜んでいただきました。
第65回元上組有縁講
64名で参加してきました。赤倉ホテルでは井上慶真先生のご法話に何度も頷き、宴会では役者揃いで大いに盛り上がりました。
研修として願生寺様を参拝しました。ご住職が坊守様にプロポーズし、一緒に入寺されたエピソードはご両人のお人柄が偲ばれ、ほのぼのさと願生寺様再興への決意が伝わってきました。写真の笑顔は豊かになった心を物語っています。合掌