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225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本- [ 令和5年9月5日 ]

猛暑の長岡

225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-  「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクツクイーヨ、ジー」 この暑さの中でも鳴くときを間違えません。昨日(24日)から聞こえはじめました。私たちに夏の終わりを告げています。それにしてもこれほどに暑い夏は初めてのことでした。35℃を超える猛暑日が何日あったのでしょうか。8月下旬になって38℃の最高気温予報が何度流されたのでしょうか。7月、8月はプールでの水遊びを楽しみにしている子どもたちも、今年ばかりは熱中症警戒アラートが出されて室内で過ごす日が多くありました。畑はどんなになっていたのでしょうか。日中の畑は無人です。お米の生育も心配になります。
 大谷翔平選手の肘靱帯損傷のアクシデントは、44号HRの直後に起きました。悪化させないためには休養が必要と思いますが、なんとか打者として今シーズン最後まで出続けてほしいです。ファンのワガママですね。親であったらどう思うのでしょうか。


夏の思い出 -盆参 暁天法座 お墓参り 盆踊り-

225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-  どの行事も猛暑の中でした。それにもかかわらずたくさんの方にお参りやご参加をいただきました。やはり人が集ってこその夏です。順番が違いますが、盆踊りは4年ぶりの開催でした。コロナ禍対策で協議を重ねやっとこぎ着けました。写真にあるように子どもたちが踊り、花火が打ち上げられました。平原綾香のジュピターに乗せて精一杯上空にあがると大きな歓声と拍手が起きました。一生懸命に準備してくださった皆さんに感謝です。


225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-  8月1日の盂蘭盆会法要(盆参)には大勢の皆様にお参りいただきました。初盆でご家族揃ってのお参りもありました。目連尊者にまつわる盂蘭盆会(うらぼんえ)の由来についてお話ししましたが、「たとえこの身は地獄に墜つるとも」と私を育ててくれた親のご恩に手をあわせ、お念仏いたしました。
 暁天法座初日、当院による北インド紀行では、多様な民族とそれぞれの地で受け継がれてきた生き方に、西欧的な価値観を押しつけることの傲慢さにハッとさせられました。多様性を唱えながら自らの価値観を正義とする矛盾に気づかされた思いでした。


225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-  2日目岸和義さんによる放射線のお話では、学問的にはむずかしい領域にも踏み込んで私たちにとって必要な知識を説明いただきました。放射線がどこにも透過していく性質を、阿弥陀さまの無辺光に譬えられたところは、暁天法座の場と関係づけていただいて、「うまいなぁ」と嬉しく思いました。


本願寺派たすけあい募金ーウクライナ緊急支援募- -子どもたちの笑顔のために募-- 報告と御礼

ウクライナ緊急支援募金:35,127円(2月1日~8月3日)
子どもたちの笑顔のために募金:31,929円(5月7日~8月3日)

令和4年3月からご協力いただいている
「ウクライナ緊急支援募金」と合わせて
累計額は371,665円となりました。

 二つの募金にお寄せいただいた皆様のお心に御礼申し上げます。それにしてもウクライナでの戦争がまだ続き、終わりが見えないことに改めて憤りを覚えます。これを書いている最中、ロシアではワグネルの創始者プリゴジンが乗った飛行機が墜落して乗客全員死亡のニュースが流れ、翌日にはプーチンが平然と「哀悼の意」を表明しました。プーチンによる暗殺と受けとめられていますが、独裁者の恐ろしさを目の当たりにしました。自分に不都合なものは、容赦なくいのちを奪うという映画のような出来事が今現実に起きています。それどころかすでにウクライナ侵攻の戦争で数え切れない犠牲者が生じているのです。今も毎日のように。
 8月23日は78年前ソ連のスターリンが、日本人捕虜をシベリアなど極東に移送するように命じた日であるとその日の朝日新聞コラム欄に載っていました。およそ57万人が抑留され5万人以上が死亡したとされています。これもまた独裁者の蛮行でありました。コラムニスト氏は同時にそれは日本の無謀な他国侵略の果てに背負わされた自国民の犠牲者であると指摘していました。戦争はなんと愚かなことでしょう。


感話 仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-

225号 感話:仏法 -シンプルだが生き方の大切な基本-  仏法は、時間と場所を越えた普遍的な真実です。7月に本願寺派保育連盟の全国大会がありました。「仏教保育の人間学」と題する記念講演で、釋徹宗先生は中国の故事にある禅僧と白居易(はくきよい)の問答を紹介されました;白居易が木の上で坐禅修行しているお坊さんに「仏教の要は何だと思いますか」と尋ねると、「諸々(もろもろ)の悪を行わず、善を行うこと」と答えました。「そんなことは3歳の子どもでも知っていますよ」。すると「確かに3歳の子どもでも仏法の道理は知っているけれど、80歳になってもこの道理に沿って生きることはむずかしい」と答えたという。
 「保育の現場には人生に必要な知恵が全部つまっている」ともおっしゃいました。みんなで分け合うこと、ズルをしないこと、人を傷つけないこと、傷つけたら、ごめんなさいということ、人のものはとらないこと、等々。シンプルですが、そんな人間でありたい。子どもたちと共にそう思い続けていたい。合掌


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