203号 感話:孫との日々 一緒のお勤め [ 令和4年9月2日 ]
秋の気配
夕暮れが早くなり、こちらの田んぼでは稲刈りが始まりました。
ロシアのウクライナ侵攻から半年となりました。多くの命が失われ、建物が破壊され、自然環境も大きなダメージを受けました。二酸化炭素削減が叫ばれながらそれもままならない状況です。異常気象も世界中で被害をもたらしています。なによりウクライナの人々がどんな生活をしているのか、見えてきません。一つのいのちが失われたらどれほど多くの悲しみを引き起こすのでしょう。ロシア軍の兵隊として戦場にかり出された兵士についても同じ事が言えます。私たちができるささやかなウクライナ支援として本堂の賽銭箱にて募金のご協力を呼びかけてきました。たくさんの御浄財をいただきました。お盆を一区切りにして本願寺派たすけあい募金にお届けいたしました。御礼申し上げます。
本願寺派たすけあい募金
ウクライナ緊急支援募金の報告と御礼
皆さまのお心をお届けいたしました。
募金額:65,335円(6月1日~8月13日)
3月からの累計額は157,640円となりました。
盆参・暁天法座の御礼
8月1日の盂蘭盆会法要(盆参)はコロナウイルス感染第7波が拡大する中でしたが、大勢の方々からお参りをいただきありがとうございました。13日はお墓参りでした。墓地は一日中人が絶えませんでした。ご縁をいただいた方々へ報恩感謝の思いを添えて多くのお花が供えられていました。
写真はお墓参りを終えた静かな朝 8月14日託念寺墓地
6日、7日は暁天法座。初日は「近年の中国上海事情」と題して吉原正博さん・由紀子さん(前島町)にお話をいただきました。コロナ禍を目の当たりにした日常生活と、近年めざましく発展しているIT社会の姿をたくさんの写真とともにご紹介いただきました。テレビで見聞きする中国とは異なり、肌で感じられた中国は私たちの未来の姿を予見させてくれるものでした。脅威ととらえるだけでなく、学ぶべきところも示してもらった気がいたしました。
二日目は「名作語り」と題して、板垣久仁子さん(元上組阿弥陀寺坊守)より情緒豊かに絵本、紙芝居の世界へ誘っていただきました。「へっこきあねさがよめにきて」は女性のオナラが市民権を得た痛快絵本でありました。部屋は「屁家」であったと納得いたしました。諸橋精光さん(千手千蔵院住職)の絵にも惹かれる「モチモチの木」は、豆太になりきった板垣さんの声が今も聞こえてくるようです。
弱く見えても ここぞの豆太 われを励ます 純一
お知らせ 託念寺役員の異動 令和4年9月1日より
1)総代の退任:堀井哲弥さん 大変お世話になりました。
後任:室橋靖裕さん(前島町)
2)世話方の新任:平沢俊明さん(前島町)
室橋さん、平沢さんどうぞよろしくお願いいたします。
感話:孫との日々 一緒のお勤め
埼玉に住む孫二人がお盆の1週間を長岡で過ごしてくれました。中学1年次男と小学5年長女です。こんな夏休みがあと何回残されているのでしょう。楽しい日々となるように心掛けましたが、実にいい子でした。そしてあっという間に過ぎてしまいました。毎朝、御内仏で重誓偈を、お御堂で「しんじんのうた」をお勤めします。私が60年前祖父としていたように。仏間には父や母をはじめ遺影が何枚も並んでいます。その中でとりわけ古い一枚を指さしてこの人は誰?と訊きました。私の曾祖父です。孫からしたら5代遡ることになります。生まれは江戸時代です。ちょっとした感激があったようです。日を追って読経が身につき終いには私と一緒にスラスラと。門前の小僧になっていました。来年も来てくれるかな。合掌