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205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか [ 令和4年1月12日 ]

あけまして おめでとうございます

205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか  元旦の朝をどんな天気で迎えられるのでしょう。雪のことが心配になります。過去を振り返れば大晦日から元旦にかけて大雪ということもありました。
 今年は私にとって還暦の次に迎える7回目の寅年です。「今日である あること難き 今日である」と、令和3年最後の法語カレンダーを味わっております。1年間を振り返ると、決して平坦ではなく、明日何が起こるか分からない今日を、そうとは知らずに過ごしてきました。


205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか  新しい年を迎えるにあたり、ご報告があります。託念寺のご門徒代表を務めてくださってきた佐藤芳夫さんが令和3年12月末日をもって退任されることになりました。昨年1月に第二期目の任期を受けていただきましたが、やむを得ないご事情により受け止めさせていただきました。佐藤さんはいつも和顔と愛語でした。いつも託念寺のことを思ってていただきました。改めてこころより感謝申し上げます。
 後任として堀井善治さん(前島町)にご就任いただけることになりました。堀井さんは託念寺の世話方として、本願寺の門徒推進員として、元上組、新潟教区でご活躍されています。10月に吉原松雄さんが退任されて、永原英人さんに引き継いでいただいたばかりでしたので、フレッシュな顔ぶれで託念寺の令和4年がスタートすることになります。どうぞよろしくお願い致します。
 また、永年世話方としてご尽力いただいた小林章栄さん(前島町)、古塩正一さん(青山町)が同じく令和3年12月末日をもって退任され、平沢進さん(前島町)、関義之さん(青山新町)にご就任いただけることになりました。小林章栄さん、古塩正一さんは、私の祖父(前々住職)の代から、そして父が住職を継いでからはいつも親身になって支えてくださり、40年以上に亘って託念寺の護持発展にお力添えをいただきました。ありがとうございました。退任というと少し寂しいひびきがありますが、今後もさまざまな場面でご協力とご指導をいただきたく存じます。


大晦日除夜の鐘

205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか  大晦日12月31日は朝から大雪でした。午後から小康状態になり境内の雪かきに追われました。23時45分から除夜の鐘撞きは寒かったのですが、雪が大降りにならずホッと致しました。
 元旦0時からは皆さんとお正信偈をお勤め致しました。
恵以真会の男性会員が寒い中準備をして、お佛酒の接待をしてくださいました。感謝です。ありがとうございました。
 写真は終わってから今年の初撮りでした。 
 


「子どもたちの笑顔のために募金」 ご報告と御礼

205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか  8月以降お賽銭箱に寄せられた喜捨額は 58,508円 でした。
 12月9日、本願寺派重点プロジェクト推進室にお届けいたしました。たくさんの善意に心が温まります。


感話 「親鸞聖人のみ教え」って何ですか

 分かり易い言葉でご法義を伝えることが課題となっています。「ご法義」も「み教え」もちょっと距離を感じる言葉になっています。ご法義の言葉が私たちの生活につながるように心掛けたいものです。
 託念寺では前々住職の強い思いで早くに保育所が開設されました。寺の本堂は保育所と一体になった建物でした。外見からは寺院建築ではなく、始めから子どもたちを預かる場所を前提にして建てられたようにも思います。祖父が保育所をはじめた理由は、きっと仏さまに手を合わせる子どもを育てたいという願いからだったと思います。今「こども園」という名称になっていますが、本願寺保育連盟に所属し、浄土真宗を拠り所とした「まことの保育」を実践しています。
 「まことの保育」では「親鸞聖人の生き方に学び、共に育ちあう」ことを理念に掲げています。こども園の子どもたちにどのような保育をすることが、「まことの保育」であるのか、浄土真宗を拠り所としていることなのか、それがしっかりつかめたら、ご法義をわかりやすく伝えるヒントにもなるのではないでしょうか。
 今年最後のこども園職員会議で、職員一人ひとりに、「まことの保育」で思い浮かぶことを即興であげてもらいました。単語か、短いフレーズで。ひとの発言に影響されないようにまず1分間で考え、紙に書いてから順番に答えてもらいました;


205号 感話:「親鸞聖人のみ教え」って何ですか  「いのち」「みんなちがってみんないい」「子どもひとりひとりを大切にすること」「思いやり」「助け合い」「いのちと感謝」「仏さまに手を合わせる」「おかげさま」「みんながしあわせを感じられるにはどうすればいいかを考えること」「寄り添う」「自分も相手も大切に」「お互いさま」「4つのおやくそく」「いのちの大切さ なかよく遊ぶ」「相手を思いやる」「人と人とのこころのつながり」「やさしさ まごころ」「ののさまに手を合わせる」「ありがとうと手を合わせる」「子どもたちの笑顔」「ゆずり合い 助け合い」「正しいことを知る まごころ」「自分を大切に 友だちを大切に」「なかよくくらす みんなちがってみんないい」などなど。
重なり合う言葉もありましたが、30人それぞれの思いが合わさって前川こども園の「まことの保育」になっているのかなと嬉しい気持ちになりました。
 こども園の4つのおやくそくの4番目は「みんななかよくいたします」です。子どものケンカでも、大人のケンカでも本質は大して変わらないと思います。自分の考えが自由に言える時代になりました。理不尽なことに我慢を強いられる時代ではなくなりましたが、その分自分の意見や行動には責任を求められ、「自己責任」で自分が逆に追い込まれることも多くなっています。
 「煩悩」は仏教用語です。「欲といかりと愚かさ」をその代表としていうことができます。ひとは自分の都合を最優先して、自分の都合ができるだけかなうように行動したくなります。当然対立が生じます。自分の都合が通らなければ、怒りが生じます。それがあるときには犯罪につながります。犯罪にまで至らなくても不満や愚痴をまき散らします。ちょっと間をおけば「バカだったな」とため息まじりに振り返ることができます。金子みすゞさんの「こだまでせうか」のようです。私たちは毎日そんな現実の中で生きています。
 夏の頃、「御堂さん」という雑誌の取材で座右の銘を尋ねられ、「みんなちがって みんないい」と答えました。この言葉には「みほとけの恵みをよろこび 互いに敬い助け合い 社会のために尽くします」(浄土真宗の生活信条の4番目)が前提になっていると改めて思います。子どもでも大人になればなおのこと、互いに敬い合うこと、相手を思いやることの大切さに気づかされます。合掌


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