204号 感話:こんなに支援品が集まりました [ 令和3年12月5日 ]
師走です。
11月上旬は比較的温かでしたが、何度もあられが地面を白く覆い、急に雪のことが心配になりました。車のタイヤ交換はお済みですか。今年は例年よりも雪が多いという長期予報もありました。
お知らせ
門徒総代吉原松雄さんが9月30日をもって退任されました。10月1日より永原英人さんにご就任いただきました。吉原さんには平成17年1月より16年間総代(会計担当)を務めていただきました。心より御礼申し上げます。永原さんに会計を引き継いでいただくことになりました。よろしくお願いいたします。
写真:有縁講バス2台64名で参加してきました。
冬囲いの御礼
11月7日は日曜日の好天でした。貴重なお時間を割いて多くの皆様に冬囲い作業をしていただきました。それぞれの持ち場で役割が段取られたように効率よく仕事が進んでいましたが、終わりにさしかかって突然蜂の巣に触れたのか、蜂が襲いかかってきました。蜂刺されの痛みは強烈です。スズメバチではなかったのですが、刺された瞬間縄きり鎌が放り出されるほどにパニックになりました。今思い出しても身体に怖さが走ります。博さん、光夫さんその後の痛みは大丈夫でしたでしょうか。
28日朝は、本堂玄関前の三角屋根の設置作業が行われました。クレーン車でつり上げて所定の位置に固定するのですが、とてもスムーズな作業でした。ふたつの作業はいずれも日曜日でした。恵以真会会員およびOBの皆様大変ありがとうございました。
永代経報恩講ご参拝 ありがとうございました
お正信偈のお勤めを本堂いっぱいにご唱和いただきました。先々代住職釋顕昭の50回忌も併修させていただきました。もう50年が経ったのかと時の早さに驚きます。今もなお祖父の立ち振る舞いや言葉、その声までもが蘇ってきます。
ご法話は旭勲さん。姓と名前で二文字、まるで法名のようです。ときどき緊張をほぐしてくださる語り口に和やかな空気が流れました。
お讃題は「如来の作願をたづぬれば. 苦悩の有情をすてずして. 回向を首としたまひて. 大悲心をば成就せり」でした。親鸞聖人晩年のご和讃です。たくさんルビを振りましたが、耳で音だけ聞いているとなおのことどんな意味だろうと思います。丁寧にご説明くださいましたその中に「苦悩」のお話がありました。旭さんのお話を思い起こし辿りながら、私の受け止めを紹介いたします;
「有情」とは私たち「衆生」のことです。私たちは苦悩を抱えて生きています。「苦労」と「苦悩」は似たような言葉に聞こえますが、「苦労」は大変だったけれど何とか乗り越えられた時に使います。ですから油断していると「苦労話」が「自慢話」になっていきますからお気をつけくださいね。それに対して「苦悩」は自分の努力ではどうにもできないものです。例えば治療が困難な病気にかかってしまったとき、あるいは年老いて次第に人のお世話になることなどです。そもそも人は生まれたときから自分の力では変えようがないさまざまな特性や環境を背負って生まれてきます。それがときには自分を苦しめます。お釈迦様がお説きになった生・老・病・死はそれを表しています。私たちは苦悩を抱えながら生きています。苦悩を抱えながら生きていくのが人間の姿であるのかもしれません。阿弥陀さまは「苦悩」を抱えたままの私たちを決して「捨てる」ことなくお慈悲のこころをかけ続けてくださっています。旭さんのお子様とのエピソードなども交え、阿弥陀さまと旭さんの温かさが伝わってきました。ご聴聞っていいですね。
感話:こんなに支援品が集まりました
SDGs(エスディージーズ)のことを先月号の感話で触れましたが、今年の流行語大賞30語にノミネートされました。ちょっと嬉しい気持ちになりました。
「こんな食料品をお持ちください」活動の第一回が終わりました。寄せられた支援品を並べました。たくさんの品目が集まりました。その一部をご紹介します。お米、うどん、そば、スパゲティ、カップ麺、醤油、ドレッシング、海苔、お茶、コーヒー、缶詰(魚、果物)、瓶詰、レトルト食品各種、カレールー、お菓子各種、落花生、ぎんなん、里芋、サツマイモ、柿、リンゴ、タオルセット等々。30品目を超えました。11月23日に早速「フードバンクながおか」にお届けし、贈呈式をやっていただきました。後日御礼状が届けられました。
「テレビで食料品支援やお弁当の配達支援の様子を見て、私たちも何かできないかと思っていました」とお話しくださったご高齢のご夫妻がおられました。託念寺本堂にお届けいただいたのですが、私どもが気づかないで置いておかれた方も少なからずおられます。寄せられた「おこころ」に心より感謝です。 これもすごいSDGsの活動だと思いました。 合掌