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200号 感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊 [ 令和3年8月6日 ]

夏本番、オリンピック・パラリンピック、お盆

200号 感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊  オリンピックが開幕しました。コロナウイルス感染は首都圏で拡大し続けています。そんな中ほとんどが無観客であるのですが、始まったいくつかの競技を見て、選手のあつい思い、身体が震えるような緊張感、真剣なまなざし、テレビの前の私の興奮、これぞオリンピックを感じています。テレビ放映が充実していてチャンネル選択に迷うほど自国開催を実感します。活躍した選手のコメントに涙を誘われ、鉄棒から落下して一瞬にして東京オリンピックが終わった内村選手の胸中など、私の東京オリンピックとしてノートに書き留めておきたいものです。
 今日もまた、オリンピック関係の感染者が報告されています。パラリンピックが終わるところまでなんとか行き着いてほしいと願っています。
 今年は梅雨明けが例年より早くすっかり夏モードになっていますが、暑さの割には蝉の鳴き声があまり聞こえてきません。これからでしょうか。お盆を控えて7月24日(土)早朝から境内の草取りが行われました。先月のてらだよりでは25日(土)と案内してしまいご迷惑をおかけしましたが、恵以真会の皆様はじめ多くの方々にご協力いただいて、大変きれいになりました。いつも本当にありがとうございます。終わってからの記念撮影は、お顔がよく分からないかもしれませんが、コロナ禍2年目の夏を忘れないためにもマスクスタイルを選択しました。


子どもたちの笑顔のために募金

200号 感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊 コロナウイルスの世界的な感染拡大で、貧困の拡大が一層顕著になり、それが紛争を引き起こす原因にもなっていると指摘されています。宗門(浄土真宗本願寺派)では「御同朋の社会をめざす運動(実践運動)」の重点プロジェクトとして「貧困の克服に向けて~Dãna for World Peace~ 子どもたちを育むために」を掲げ、標記の募金を呼びかけています。国内では「子どもたちの居場所作りの支援」や「施設で暮らす子どもたちの支援」、海外では「ネパール等の学校やミャンマー難民キャンプ(広島県)への教育支援」に当てられています。この活動は国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)のスローガン「誰一人取り残さない」と連動するものです。託念寺ではお賽銭箱にあげられた浄財を標記の募金として、昨年からこれまで3回に渡って累計134,209円をお届けしています。どうぞこれからも皆様のご協力をお願い申し上げます。


感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊

200号 感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊 長岡市にとって8月は長岡まつりがあり、長岡空襲をはじめ忘れてはいけない戦争の記憶があります。この時期に長岡市仏教会は「長岡市仏教会ものがたり」を発刊することができました。春日浩三さん(西楽寺前住職)が、「平成30年は長岡開府400年であるが、長岡市仏教会100年の歴史も記録にとどめておかなければならない」と提案されて、本書の編集作業が始まりました。この事業に私も関わらせてもらい、改めて長岡市の戦災、復興の中で仏教会の果たしてきた役割を振り返る貴重な機会になりました。
 「長岡市花まつり」のはじまりは大正10(1921)年にまでさかのぼります。ちょうど100年前になります。白象に誕生仏を安置した花御堂を乗せて市中行列(お練り)が行われました。最初から宗派を超えて全市の行事になるように計画され、運営費用は、現在まで続く全市民に喜捨(寄付)を募るという方法がとられました。各家々に紙製の花まつりの旗が飾られ、長岡市に5月の花まつりが定着していきました。


200号 感話:「長岡市仏教会ものがたり」発刊  戦後は、戦没者および戦災犠牲者の追悼と長岡市が復興していく様子が本書に収録された多くの写真や資料から回顧することができます。
 8月1日は今年もまた、昌福寺(四郎丸)で戦災殉難者墓前法要が営まれます。昭和22年9月23日に「戦災殉難者之墓」が建立され、石塔の側面には「昭和二十年八月一日当市戦災殉難者、市長他千百四十名、茲ニ有志相計リ全市民ノ浄財ヲ以テ永ク菩提ヲ弔フ」と刻まれています。
 寄稿された「灯ろう流しの思い出」(室賀静英さん)には、「その行列は8月1日午後6時頃に公会堂前を出発した。行列の先頭は長岡市長さん、そして役員の方々が続いた。山田町の長生橋に向かって進み土手に到着した。安善寺住職さん、尼僧さんらが船に乗り読経が始まる。その頃になると日がすっかり落ちて、一つ一つの灯ろうが船頭さんの手で川に放たれると、広い川幅一面に静かに流れていく。その光景に自ずと手が合わさっていた。土手からも多くの人たちが手を合わせて見送っていた。」と記されています。私が生まれる前の光景です。空襲で家を焼かれ、家族を失った方々の頭(こうべ)を垂れたお姿が静かに思い起こされます。本書は本堂に置いてあります。どうぞご覧になってください。 合掌


お国訛りを大切に守りたい 長岡新聞

小林章栄さんの「前川郷の方言とことわざ」が長岡新聞で紹介されました。


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