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197号 感話:健康診断 [ 令和3年5月1日 ]

待ち遠しいはずのGWが

197号 感話:健康診断  ご家族でお出かけを計画しておられた方も多いと思います。今年もお預けになりました。天気はこの期間雨模様が多いと予報が伝えています。これが人出の抑制につながればとせめて思います。
 遠出をしなくても家で過ごしても楽しい時間をもちたいと思います。

 写真は4月25日の国営越後丘陵公園のチューリップです。
 人出は少なかったのですが、きれいに色とりどりに咲いていました。


お取越報恩講の御礼

197号 感話:健康診断  前日は風雨が強く寒い一日でした。19日はやっと天気が回復し、朝9時過ぎに前日できなかった本堂玄関の五色幕と提灯、ポールにはのぼりが取り付けられてお取越を迎える準備が整いました。10時30分の喚鐘を合図に、元上組のご住職方による内陣出勤、散華等賑々(にぎにぎ)しい雰囲気の中お正信偈をお参りの皆様とご唱和いたしました。2年ぶりのお取越に感慨ひとしおでありました。嬉しいことに境内の外には、昔ながらにお店のテントが張られ、その横にはたこ焼き屋さんが香ばしさを放ってくれていました。願わくば、人出がそこそこにあって欲しいと、私は小学生の下校を待っていました。
 お取越を前に恵以真会の皆さんOBの皆さんには冬囲い外しをやっていただきました。囲いの縄を外すたび木々の解き放たれる喜びが聞こえるようでした。そして後日の庭掃除。冬期の大雪としばしばの大風で、庭や墓地にはたくさんの枯れ葉枯れ枝が積み重なって60袋を超える量になっていました。多くの皆様のご協力でお取越をおつとめできましたこと、ここにこころより感謝申し上げます。


長岡市花まつり

昨年第95回花まつりが中止になりました。戦後初めてのことでした。今年は感染対策をしっかりして実施計画が立てられました。ところがここに来ての感染拡大です。長岡市もこれまでで一番感染者数が多くなっています。すでに地域のご門徒さんに花まつり法語ポスターをお配りし、喜捨袋を添えてご寄付をお願いし、ご協力いただいたのに、急きょの中止になりました。何とか実施したいという願いを長岡市仏教会実行委員の皆さんが共有しながら話し合いを重ね、まさに「苦渋の決断」でした。残念でなりません。ご協力いただいた募財はそのまま来年の花まつりまでこちらで預からせていただきます。

 上記のようにすでに配布したてらだよりにはご案内したのですが、その後長岡市仏教会からの「お知らせ」で次のように決まりました;
 お稚児様、関係者の参加は募らず寺院方のみでお練りも行わず法要を勤修します。
 会場:長永寺(渡里町)
 日時:5月5日 午後1時~


感話 健康診断

197号 感話:健康診断  お取越のご法話で真敷祐孝さんは、「幸せとは?」人生のプラス条件を増やしていくこと、逆に「不幸せ」はマイナス条件が増えていくことと一般的には考えられていますねとおっしゃいました。そのプラス条件には、健康、若さ、役に立つ、迷惑をかけないなど。マイナス条件は反対に、病気、老化、役に立たない、迷惑をかけるなど。そうすると「幸せになりたい」と願い生きていくうち、着実にマイナス条件が積み重なり、行き着く先は「不幸の完成」になりますねと。3月に開催された門徒推進員連絡協議会研修会のご法話では上戸(かんべ)聡さん(与板組隆泉寺住職)は、長生きは長寿と表現されますが、何がめでたいのでしょうか、長生きをすればするほど、孤独になっていきますよと。
 とはいっても、いえ、だからこそでしょうか。病気になりたくない、少しでも健康で長く生きていたいと願って健康診断を受けます。今年は私としてはいつになく、健保センターから案内が来るとすぐに申し込みをして、先日受診を終えました。 結果はまだ届けられていませんが、その場でわかるものもいくつかあります。血圧や身長、体重、腹囲、視力、聴力など、健保センターは個人情報を管理していて丁寧にも去年の結果も受診票に記載されています。身長は年々縮まり、腹囲は上がり気味です。私が普段から気になり、心配しているのは聞こえの低下です。長いこと聴覚障がい教育に携わり、聴力検査は大切な情報でした。健康診断で行われる検査は1kHzと4kHzの純音で測定します。蚊の鳴くような音がヘッドホンから聞こえ、聞こえれば簡単に終わります。祖父も父も70 歳過ぎには老人性難聴になっていたので、私もそうなると覚悟はしていましたが、実際にその兆候が見えた頃から、どんなふうに進んでいくのか心配になっています。健康診断では、5年前から4kHzは不合格になりました。検査の際にわがままを言って、4kHzの閾値(いきち)(どこまで聞こえているか)測定をお願いしています。今年は左右とも50~60デシベルで昨年からの低下はわずかでした。1kHzは合格でしたのでヤレヤレでした。


 日常生活では聞き違いや聞き返しが増えています。正確に聞き取れないことをそのままにしておいて後で、「その話何のこと?何で言ってくれなかったの?」「ちゃんと言ったよ。」「いつ?」・・・などと、雲行きの悪いやりとりに和顔愛語(わげんあいご)も吹っ飛んでしまいます。人生はこれからが正念場ですね。マイナス条件を受け入れつつも、「不幸の完成」ではないお浄土までの道をお仲間と一緒に歩みたいと思います。
 「さいた さいた チューリップの花が ならんだ ならんだ 赤 白 黄色 どの花見ても きれいだな」 日曜法座で皆さんと歌ったら、どのお顔もにこやかでした。これだ これだ これでした。 合掌


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