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190号 感話:人間の幸福はみんなに共通している [ 令和2年10月2日 ]

10月衣替え

190号 感話:人間の幸福はみんなに共通している  急に秋らしさを感じています。田んぼは稲刈りが進み、新米も賞味させていただきました。炊きあがったご飯は色も香も格別です。お仏飯は光り輝いています。もちろん美味しいです。秋は果物も美味しく梨や葡萄など、食べ物の楽しみがたくさんあります。夏の間、減少気味だった体重があっという間に元に戻っています。



チャレンジ

 新型ウイルス感染拡大防止ではじまった「新しい生活様式」で新しいチャレンジを余儀なくされています。通常であれば本願寺に出かけて行われる保育連盟の会議を「ウェブ会議」ですることになりました。そのためにパソコンによるネット環境を整えなければならないので、専門業者の手助けをかりて準備を始めようとしています。ちゃんとできるのでしょうか。うまくいけば時間的にも、費用面からもメリットもありそうです。とはいえ不安だらけです。チャレンジといえば格好いいですが、新しいものを取り込むことは高齢者にとっては容易ではありません。
 もうひとつチャレンジしていることがあります。スマホです。これまではらくらくフォンという高齢用初心者向けのものを使っていましたが、買い換えて挑戦中です。購入早々にパスワードやらアカウントやらで混乱し専門ショップに駆け込みました。連れ合いと同じ機種にして「互いに敬い助け合い」ながら学習しているのですが、いつの間にか画面の様子はずいぶん違ってきています。取り残されないように頑張ります。


ダーナ活動へのご協力お願い -新潟教区仏教婦人会連盟より-

190号 感話:人間の幸福はみんなに共通している 『集める・送る』 ダーナ活動 回収期間:9月23日~当分の間
○不要なローソク (和・洋および、使用・未使用を問いません)
○使用済切手 ○使用済テレホンカード(NTT)  
○使用済オレンジカード(JR各社)
○使用済イオカード(JR東日本) ○書き損じはがき
 ローソクは(株)吉運堂さんを通じアフガニスタンに送り、現地の照明として活用され、使用済切手等は日本国際ボランティアセンターを通じ、アジア・アフリカ・中東の国や地域での地域開発や人道支援に活用されます。

 託念寺本堂にて回収箱を設置しますのでどうぞご協力をお願いいたします。 


有縁講のお誘い

 コロナウイルス感染拡大防止のために県外への移動や旅行を控えておられる方が多いと思います。特に団体旅行は不安が払拭されません。元上組では寺院と門徒推進員の方々と協議を重ね、また会場となる赤倉ホテルにも確認を取りながら、コロナウイルス対策をとってのご案内となりました。
 バスの人数制限により、割高になってしまいますが、Go Toトラベルの適用を受けて参加費は例年通りで募集しています。温泉にゆっくり浸かり、ご法話でこころの垢を落としましょう。どうぞお誘い合わせてご参加ください。
1)期日:令和2年11月18日(水)~19日(木) 
2)場所:赤倉ホテル 当日団体は元上組だけです。
3)有縁講プログラム 勤行とご法話(1日目午後 2日目朝) 懇親会 なお芸能ショーはありません
3)ミニ観光(2日目):岩の原葡萄園-散策とショッピング  昼食(園内レストラン)-
  親鸞聖人ご旧跡浄福寺(柿崎)参拝 -今年、本堂が国の登録有形文化財に指定されました-
4)参加費:15,000円 
5)募集人員:60人 大型バス2台 
6)申込期日:10月15日 所属寺院まで


感話:人間の幸福はみんなに共通している

 コロナウイルスの世界的感染で不安と恐怖にさらされていますが、こんな状況に置かれたからこそ気づかされていることも少なくありません。感染に国境も県境もないので、自国だけ安全ということもないし、自分だけが安心ということもない。これもまた知らしめられました。
 新潟親鸞学会・コロナ紙上フォーラム(親鸞NOW30号)で、廣澤憲隆氏がこんな書き出しをされています;「今年の正月ある若夫婦が年始に訪れた。誕生を迎えた赤ちゃんの話題から、この子が私の年齢になったとき22世紀になるが、人類は、地球は大丈夫だろうか」と。近年出版された「崩壊学」(草思社2019年)によれば、「人間の活動が、地球のグローバルな収容能力『環境収容力』の上限をすでに超えているにもかかわらず、なおアクセル全開で地球システムを破壊しつづけ、現代文明は既に崩壊まぎわに立っている。」と警鐘を鳴らされました。


 こんな状況にもかかわらず自国第1主義が世界全体で拡がっています。30年前東西冷戦から「ベルリンの壁」崩壊、ソ連崩壊へと導いたゴルバチョフ氏(89歳)が朝日新聞に寄稿した記事が目にとまりました(9月25日朝刊);「新型コロナのパンデミックは現代文明を脅かす新たな試練となっている。それに対しては言葉も軍事力も効かない。国境では止められないし、戦いでも勝てない。」「おそらく人類は初めて、人間の幸福はみんなに共通している、ということを意識した。」「今こそ安全保障のコンセプトを見直し、軍事費削減の好機である。」「新型兵器の生産に投じられる資金は、何よりも医療や教育、自然保護分野の発展に向けられるべきである」「2020年のパンデミックは対立から協調へと速やかに移行する必要性を改めて問いかけている」等々。
 新型コロナ対策で多くの予算が使われ、どこの国も財政は厳しくなっているはずです。こんなときに軍事のために巨額の資金を使うことは馬鹿げていると誰もが思っています。かつて冷戦終結のために「核戦争に勝者はなく、決してその戦いをしてはいけない」と共同声明したように、パンデミック収束のために協力し合って、地球の崩壊を防ぐ方向に転換していく努力を、世界の指導者がしてほしいと願います。 勝者も敗者もありません。ともにお念仏のご縁に遇わせていただきましょう。ナモアミダブツ 合掌


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