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189号 感話:お念仏が立ち上がる力に [ 令和2年9月3日 ]

盂蘭盆会(盆参)およびお墓参りの御礼

189号 感話:お念仏が立ち上がる力に 盆参は変則的な日程で勤めさせていただきましたが、ご協力のお陰でちょうどよく分散してお参りいただきました。前日まで不安定だった天気もようやく梅雨明けして夏らしい天気となりました。
 盆参法話の定番である「目連尊者(もくれんそんじゃ)と母親の物語」が、8月13日新潟日報日報抄で紹介されていました。


人吉・球磨水害救済金の御礼

189号 感話:お念仏が立ち上がる力に  お盆の期間、お賽銭箱にてご協力をお願いしておりました「人吉・球磨水害救済金」は浄財総額 43,358円になりました。
 熊本教区球磨組へ送金いたしました。短期間のご協力依頼でしたが、遠方からのご支援も含めたくさんのお気持ちを寄せていただきました。被災地では連日猛暑が伝えられていました。直接のお手伝いは出来ませんが、皆様のエールは伝わると思います。心より御礼申し上げます。

 追記:球磨組よりお礼状が届けられました(8月29日):
「被災された本願寺派寺院や門信徒はもとより、被災地域住民への復興に活用させていただきます。」

 写真は8月14日朝の墓地です。前日大勢の方々がお参りされお花が御供えされています。


さわやか暁天法座 ありがとうございました

189号 感話:お念仏が立ち上がる力に  恵以真会の男性役員とお勤めしているこの写真は見るだけで嬉しくなります。背筋が伸びてお揃いの門徒式章をつけて、入退場の姿も揃っていてよかったと聞きました。大人のかっこよさを感じます。またお勤め中のお焼香は女性役員がお手本を示し、誘導もしてくれたそうです。ありがたいですね。
第1日目平沢康子さんによるエッセイ朗読、3日目の林惣一郎さんの「硫黄島からの手紙」と題する講話は共に心に残る内容でした。10月に発行される恵以真会報に紹介されますので楽しみにしてください。


189号 感話:お念仏が立ち上がる力に  前川こども園のお泊まり保育とリンクした暁天法座2日目は、みやうち地区福祉だより第97号(9月1日発行)にかわいい園児の写真付きで紹介され掲載されています。どうぞご覧ください。コロナ禍にあっても多くの方々に支えられていると感謝の思いです。


共感の一文 大乗8月号から

結婚してお坊さんになりました No41 「仏花」 前田純代さん (大乗8月号)より
「お墓やお仏壇のお花がすぐ枯れる」と嘆く方に「お花が枯れたからといって気に病む必要はありません。私たちも必ず年を取り、命を終えていかなければなりません。老いも死も私たちの一部です。枯れていく花は、私たちに『無常』を教えてくれる存在なのです。
 ところが自分はというとご法事の朝、本堂の仏花が一斉にうなだれていたりすると、顔から血の気が引きます。しおれた仏花の前で、おつとめをする度胸が私にはありません。
今までお花を長持ちさせるために、あらゆる方法を試しました。花瓶を念入りに洗う。氷を浮かべる。保冷剤を入れる。しかし、猛暑が続くと、新鮮なお花もあっという間に無惨な姿となります。せめてもう少し、お花を長生きさせてあげる方法はないものか。今朝はとうとう、本堂の仏花が夢に出てきました。なぜか夢の中のお花はいつまでも生き生きとして新鮮です。近づいてみると、花瓶から電源コードがつながっています。おお、保冷機能付きの電気花瓶なのか!なんとかこれを実用化できないものかと思案する今日この頃です。(以上 転載)

 同じように皆さん苦労しているんですね。一日でも長持ちするように水を換え氷を入れます。お花は種類によっても「持ち」が全然違います。花束をほどいて萎(しお)れている花は取り除き、腐った茎や枯れている葉っぱを切り落とし、まだきれいなお花を組み合わせてもう一度飾ります。仏前のお飾り(荘厳)は仏さまへの敬いですと教わったことをいつも思い出しながら。

 


感話:お念仏が立ち上がる力に

189号 感話:お念仏が立ち上がる力に  石坂地区村松墓地に昭和14年に建てられた墓碑があります。このたび墓碑移転をすることになり読経させていただきました。墓碑は昭和13年に日中戦争(支那事変)で戦死されたNさんのために建てられたものでした。当時戦死の知らせが届けられても遺骨はなかったそうです。読経中に墓碑に刻まれた南無阿弥陀仏の文字が私の祖父(先々代住職顕昭)によるものだと気づきました。特徴のある字体で書かれています。Nさんにはまだ就学前の3人の子どもがありました。残されたお連れ合いMさんはどれほど大変な状況に置かれたのでしょうか。
 私は大学生の頃に一度だけ宮内地区戦没者追悼法要の托鉢に参加したことがありました。一軒一軒読経してお米をいただいて廻ります。村松に入ったとき道端に立って私たち托鉢僧侶にじっと合掌礼拝されている女性がおられました。後にその方がMさんだったと分かりました。Mさんは亡くなる日まで毎朝欠かさず正信偈を読んでおられました。そのお経本がお仏壇に残されています。和綴じの本です。毎日開き、ページをめくるので本は黒ずみ、ページをめくる本の端は特に汚れています。何十年も読み続けた証(あかし)です。それが昭和14年に刊行されたものであることが今回分かりました。祖父が本山から取り寄せたのでしょうか。Mさんにとっては、お念仏することが立ち上がる力に、生きる支えになっていたのかもしれません。祖父はMさんにどのように寄り添い励ましたのでしょうか。Mさんの長女Hさん(85歳)がお元気にご両親の物語を伝えてくださいました。合掌

写真は地域の篤信のご門徒さん 合掌姿です。


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