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177号 感話 またお話を聞きたい [ 平成31年9月12日 ]

前坊守鷲尾サト子(法名:慈教院釋尼蓮好)葬儀御礼

177号 感話 またお話を聞きたい  令和元年八月二三日 母は満九〇歳の生涯を全ういたしました。生前中に賜りましたご厚情に感謝して、ここにご報告申し上げます。
母は六年四ヵ月ほど「ハートフル美沢」という入所施設で過ごしました。こんなに長くお世話になるとは思いませんでした。初めから移動は車椅子、自室に戻ればベッドで横になったままの生活でした。テレビも見ず、新聞や雑誌も読まないでいましたが、不思議にも認知症状はゆっくりの進行で亡くなる日まで通常の会話はできました。床ずれもおこさなかったのは施設でよくお世話をいただいたからだと感謝しております。また、姉が近くにいて頻繁に通ってくれたお陰です。
 ドイツ在住の弟が、亡くなる五日前に帰ってきて母を毎日見舞ってくれました。母は、最期のときを過ごして充分満足したのでしょう。弟が成田を飛び立つのと時を同じくして静かにいのちを終えました。
 父と八歳違いでした。気がつけば父よりほんの少し長生きをして父の待つお浄土に往きました。    行年九一歳    合掌


177号 感話 またお話を聞きたい  母は戦後まもなく18歳で嫁ぎました。19歳で母親になり3人の子育てをしながら保育所の仕事もしました。母の世代の方は皆同じかもしれませんが、たくさんの苦労もしてきました。そのひとつだけお話します。祖父(前々住職)は母に早くから車の運転免許を取ってほしいと希望しました。保育所の子どもたちを送り迎えするためです。あの小さな身体です。やっとの事で免許を取りましたが、当時父が乗っていた車はトヨペットクラウンです。大きな車でした。運転席に座ると前が見えないのです。外から見ると無人の車が走ってくるようでした。それでも晩年になると自分の歳で運転免許のある女性は少ないと自慢していました。母はたくさんの苦労してきたと思いますが、その分多くの方々に支えられてきました。多くの方からご縁をいただきました。振り返ってみれば、幸せな人生だったと思います。そして大勢の方々に見送られました。お一人おひとりに「ありがとうございました」とお伝えしたかったに違いありません。母に代わって御礼申し上げます(通夜における謝辞より)。


夏の思い出 盆踊り

177号 感話 またお話を聞きたい  恵以真会の皆さんが中心になって準備をし、上前島睦峰会、前川地区健全育成会、前川児童館、前川保育園のご協力をいただいて、今年も無事にそして賑やかに開催できました。この日は近づく台風の影響で猛烈な暑さとなりましたが、浴衣姿の子どもたちが一生懸命参加してくれました。


177号 感話 またお話を聞きたい  さつき会の皆さんが最後まで盆踊りをリードしてくださいました。ありがとうございました。


感話 またお話を聞きたい

177号 感話 またお話を聞きたい  本願寺布教使課程で学んでおられる方の布教実習が8月28日託念寺を会場にして行われました。受講生お二人の法話をお聞きしました。15分ずつのお話でしたが、ご自身の身の上に起きたことを語られ、その言葉のひとつひとつに引き込まれました。お父さまがご病気で亡くなられ、急に住職を継ぐことになった土岐さん、難病を発症されたことが機縁となって浄土真宗に出遇われた古賀さん、お二人の一生懸命なお姿に心から応援したくなりました。


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