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176号 感話:長岡まつり 平和祭 [ 平成31年8月2日 ]

梅雨明け 猛暑

176号 感話:長岡まつり 平和祭  梅雨明けと同時に暑い夏のはじまりです。プールや海水浴を楽しみにしている子どもたちは喜んでいることでしょう。お御堂掃除のティータイムでこんな話題がありました。昨年の猛暑を受けて中学校も小学校もエアコンが設置されたようです。子どもたちは夏をお家で過ごすよりも学校で勉強していた方が快適なのではないかと。なるほどです。家で個々にエアコンを使うよりも省エネになります。
 天気のことでもうひとつ。7月20日(土)に境内の草取りがありました。おかげさまで大勢の方々のご参加できれいになりました。前日の夕方、長岡市の天気予報を確認すると、未明から雨が本降りになり、草取りの時間帯には最も強くなるというものでしたが、天気予報まで変わり無事に実施できました。これには感謝でした。清掃された境内で盆参が迎えられます。墓地もまた有縁の皆様のお陰できれいになりました。


京都アニメーション 放火事件

176号 感話:長岡まつり 平和祭 NHK朝の連ドラ「なつぞら」を毎日楽しんでいますが、同じようにアニメーション制作の夢を実現させてきた多くの方々のいのちが、一人の愚行蛮行によって奪われた今回の事件に、憤りとやりきれなさを感じます。まだ犯人の動機については明らかにされていません。
 この事件で思い出されるのが、3年前に起きた津久井やまゆり園の殺傷事件です。朝日新聞天声人語の記事(朝日新聞7月25日朝刊)を貼り付けました。


176号 感話:長岡まつり 平和祭  この犯人の動機には大きな衝撃を受け、恐ろしさを覚えました。「誰も愛されて生を受け、命の価値に差などあろうはずもない」。そうでなければならないのに、有用性でひとの価値をも測ろうという現実があるのです。「ひとの役に立つことのみが価値なり」と思い続けている加害者を「あわれ」と結んでおられる有沢さんのことばが切なく心に響きます。以前にも本願寺保育連盟丁野恵鏡先生の言葉として紹介しました: 「私たち人間にとって大事なものが二つあります。一つは道具、もうひとつはいのちです。道具は有用性でその価値が測られます(有用性価値)が、いのちはあることが尊い(存在価値)。これは仏法の真理です」と。


長岡まつり平和祭

176号 感話:長岡まつり 平和祭  昨年から8月1日を従前の「長岡まつり前夜祭」から「平和祭」に名称が変わりました。1日の夜10時30分に長岡市内寺院の梵鐘が一斉にならされ、「慰霊の花火」3発が打ち上げられます。
 写真は戦時下の梵鐘供出時に撮影されたものです。現在長岡市仏教会で会史編集作業が行われていますが、善行寺様(十日町)から提供されました。「滝谷駅より 大宮貫一様撮影」と記されています。梵鐘には寺院名の紙が貼られていて、「龍昌寺」「正楽寺」「善行寺」「専福寺」「了明寺」「昌興寺」「心光寺」の名前が読み取れます。どんな気持ちで供出されたのでしょうか。託念寺もまた例外ではなく、昭和17年に供出され昭和59年まで鐘のない鐘楼が建っていました。8月1日に鳴らされる鐘は「悠久の鐘」と名づけられています。ご一緒に撞きませんか。合掌


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