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148号 感話:こだまでしょうか [ 平成29年4月5日 ]

新規の春 花の春

148号 感話:こだまでしょうか  今年の冬は振り返ってみると雪は少なく、屋根の雪下ろしもしませんでしたし、雪かきの日数も少なくて助かりました。ではありますが3月の気温は低めだったのでしょうか。4月になっても花が咲きません。今日は4月5日。昨日までの寒さから一転、20℃を超えて暖かくなりました。写真は咲き始めた梅の花です。


専如ご門主様伝灯奉告法要参拝

148号 感話:こだまでしょうか  平成29年3月14日
 心に残る法要でした。奉讃伝灯作法による法要厳修(ごんしゅう)。このお勤めはお正信偈とご和讃が中心になって構成されていますが、普段の「正信偈ご和讃六首引」とは違います。本願寺はお勤め作法の全体をHPからダウンロードできるように提供しているのでCDにコピーして行きの車中で練習しました。バスの中で読経するってどんな様子か想像してみてください。読経が終われば一斉にお念仏の声が車中いっぱいに広がりました。移動お朝事でした。法要への意気込みが感じられるでしょう。
 いよいよ法要本番、約2千人の参拝者が御影堂(ごえいどう)と阿弥陀堂に分けられて静かにはじまりを待ちます。雅楽のなか諸僧が入堂し、調声(ちょうしょう)によるお念仏の澄みきった声が本堂の中を響きわたります。ご門主さまと前門様が法要の中間で二つのお堂の中を移動してお導師を務められました。スクリーンに隣のお堂の様子も映し出され、両堂で同時に法要の読経が勤められました。法要厳修は声明も所作もそして雅楽もまるで芸術舞台のような、素晴らしい演出でした。法要後の「伝灯のつどい」では若きご門主さまのご長男敬(たかし)さま(5歳)も手話をまじえてご挨拶をされました。法要の緊張感がいっぺんにほぐされ、お堂内が和やかな雰囲気に包まれました。
 新ご門主さまは、平易なことばでお法りを説かれ、ご法話の中で「共に」の表現をされます。私たちも親鸞聖人のみ教えを共に伝えていく努力をしたいと、思いを新たにいたしました。


お取越報恩講

148号 感話:こだまでしょうか 19日(水)午前10時30分〜
親鸞聖人の御遺徳を偲び、御恩徳に感謝します
お勤め:お正信偈ご和讃六首引
法話:真敷祐孝師(本願寺布教使雲外寺住職) お斎

 どうぞお参りください。


恵以真会主催:第22回家族礼拝 春の彼岸会音楽会「オーボエのしらべ」

148号 感話:こだまでしょうか  春の日差しと冷たい空気の朝、大勢の方にお参りいただきました。恵以真会男性役員の調声によるお勤めは毎回上達しています。
 今回は前川で生まれ育った初々しい3人のお嬢さんによる音楽会。オーボエの堀井彩乃(あやの)さんと悠季乃(ゆきの)さんは姉妹です。ピアノ伴奏は吉原七海(ななみ)さんでした。堀井彩乃さんと吉原七海さんは5年前宮内中学校1年の時に「新潟⇔佐渡 遠泳横断(往復)プロジェクト」にキッズチームとして参加し、新潟県知事との面会までありました。そんなつながりもあり七海さんがピアノ伴奏を引き受けてくれました。音楽会進行は堀井姉妹の母直美さんが担当しました。「歌の翼に」「魔女の宅急便の主題歌」、フォークダンスオクラホマミキサーで知られている「藁の中の七面鳥」、「てをたたきましょう」など馴染みの曲を演奏して大きな拍手をいただきました。そして最後はなんといっても「恩徳讃」でした。保育園のときからお御堂でお参りしてきた子どもたち。保育園時代の担任の先生も「立派になりました」と褒めてくださいました。楽しい音楽会ありがとう!ありがとう!


小学校卒業おめでとう

148号 感話:こだまでしょうか 3月は羽ばたくときでもあります。前川小学校の卒業生9名が仏さまの前で卒業の報告をしました。前川保育園を卒園していない子どもたちも加わっていました。「しんじんのうた」をお勤めし、ひとり一人が焼香をして「仏さまと多くの方々のお陰で卒業することができました。ありがとうございました。」の心で合掌してもらいました。平成16年の中越地震の年に生まれた子どもたちです。地震の2週間後に生まれた子どもさんも。中学校の制服を着ると急に大人に見えます。みんなで「友だちになるために」を手話をつけて歌いましょうと提案しました。素直ですね。恥ずかしがらずに上手な手話で歌うことができました。


感話:こだまでしょうか

148号 感話:こだまでしょうか 世間では相性のいい人とそうでない人がいます。なかなか仏さまのようにどんなひとにも分け隔てなくとはいきません。絵本のウサギとたぬきもケンカばかりするお隣同士でした。うさぎは「となりのたぬきが嫌いだ」と思っています。たぬきが些細なことで「へん、いじわるウサギ」と言ったので、ウサギは「ふん、いばりやたぬき!」と言い返します。そして取っ組み合いのケンカとなってたんこぶを作ってしまいました。ウサギはあんまり悔しいのでお月様に相談しました。「お月様、となりのたぬきをこてんぱんにやっつけてください」というと、お月様は肯いて「ひとつ約束しておくれ、1カ月間だけたぬきにうんと親切にしてやってくれ。そうしたらたぬきをこてんぱんにしてやるから」といいました。ウサギは承知して次の日から人が変わったように親切にしました。この変わりようにたぬきは驚きましたが、まんざら悪い気はしません。そのうち自分だけしてもらうのは申し訳ないと、お茶をご馳走したり、小さくなった洋服を「これあげるよ」と渡しました。ウサギはたぬきさんもそんなに悪いやつではないかも知れないと思うようになりました。そして1ヵ月が経ちました。
 お月様が「さあ約束だよ、たぬきをこてんぱんにしてやるよ」とウサギに言いました。ウサギは「やめてください」と泣きながら訴えて「おしまい」。保育園3歳クラス進級を前に、お御堂での最初のお話です。子どもたちはウサギとたぬきが仲良しになって自分のことのように喜びます。トランプさん如何ですか。合掌


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