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131号 感話 もともとみんな仏の子 [ 平成27年11月6日 ]

親鸞聖人顕彰碑建立30周年法要  11月13日(金)午前11時より

131号 感話 もともとみんな仏の子  「境内でお立ちの親鸞さまは、今日もまた『ひとり居て喜ばば 二人と思うべし、 二人居て喜ばば 参(み)たり(三人)と思うべし、 その一人は親鸞なり 』と私たちに呼びかけてくださいます。
 昭和60年10月、本願寺門徒推進員中央教修を修了した人たちが修了者会を結成し、浄財を出し合って親鸞聖人像が建立されました。あれから30年が経ちましたが、風雨にさらされながら私たちを見まもり続け、託念寺のシンボルとしてお立ちくださっています」(発起人吉原勉様 30周年法要案内文より)。
 本堂に向かう参道の脇に堂々とお立ちくださっている親鸞さま。寺やお墓にお参りくださる方はこのお像の前で手を合わせてくださいます。保育園の子どもたちにとっては、「ほとけさま、しんらんさま」と朝夕にお名前を呼ばせていただいている大切なお方が、ここで見ていてくださっているのです。このたび修了者会の有志の方々が法要を呼びかけてくださいました。保育園の子どもたちも参加してお勤めいたします。また、これにあわせてお像の修復・お洗濯を致します。中越地震の時にも無傷でありましたが、これから先も永くお立ち続けていただくために。きれいになる親鸞さまを楽しみにしてください。


嬉しい出来事

131号 感話 もともとみんな仏の子  月命日にお参りさせていただいたときのことです。小学生のお子様二人も一緒にお参りされます。それだけでも嬉しいのですが、帰りに玄関でご挨拶をして車に乗り込み、「失礼します」とお声かけすると、お母さんとお子様たちがならんで、声を合わせて「お気をつけて」とお辞儀されたのです。感激の一瞬でした。
 その日、読経のあとにお子様たちも聞いてくれるので、女優の浜美枝さんが雑誌「御堂さん」10月号で書かれている「心地よいことの積み重ね」のお話しを致しました。
ちょっとした表情とか、言葉遣いに気をつけるようにしています。例えば買い物をしたら、レジの店員さんに、「ありがとうございます」と笑顔でいうとか、タクシーに乗ったなら降りるときに、お礼とともに「お気をつけて」とひと言添えるとか、そういうことで自分が心地いいと思えるし、そういう振る舞いができる自分でありたいと心がけていますと(恵以真会報89号「心が豊かになること」H27.11.1)。
 私自身が普段の実践として、浜さんの言われるようなことができたらいいと思っていましたが、このご家族がさっそくお手本を見せてくださいました。さわやかで、思わず笑顔がさそわれる「びっくりぽん」の出来事でした。しあわせでした。
 改めて私たちの地域を思いますと、昔からそんなことを当たり前のように実践されている方がたくさんおられます。この地域の「助け合う風土」はこうして作られてきたのでした。


感話 もともとみんな仏の子

131号 感話 もともとみんな仏の子  NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」は朝の目覚めを楽にしてくれます。楽しみの時間がもうじきはじまると思えば、温かい蒲団を飛び出すのが苦になりません。ドラマを制作される方々の苦労は並大抵のことではないと思うのですが、私のようなファンもいると思って頑張ってください。
 朝ドラに一貫しているコンセプトは「悪者を作らないこと」かなと思います。ドラマの途中では悪者になっていても最後はよい人になってしあわせになるのです。今は山王寺屋に嫁いだはつ(宮?あおい)の姑(萬田久子)が、憎まれ役を演じていますが、はつやあさ(主人公波留)のこころや生きざまに触れて変わっていくのです。きっと。


131号 感話 もともとみんな仏の子  先だって、長岡市花まつり記念講演会で堀澤祖門さん(京都三千院門主:小千谷市出身)のご講演を聴聞いたしました。堀澤さんは私たちはみんな「泥仏」だとおっしゃいました。泥とは煩悩のことで、私たちは泥を落としてきれいになろうとするのですが、落とせないのです。それでも大事なことは、きれいになろうとしてこころの田(心田)を耕し続けること。また、外見はみな違っていても中は皆仏なんだということ。仏のこころは他を思いやることですが、人には誰でもひとを思いやるこころがあります。だから人を思いやるこころが伝わるのです。朝ドラはそんな人の心中を上手に捉えて作られているのですね。堀澤さんは、「波の形はひとつひとつ違っていても、みな水なのです」ともおっしゃいましたが、親鸞さまは「水のうしお(潮)となるがごと 凡夫とひじり一味なり」とお正信偈で述べられています。講演会後の懇親会で「仏法は底でつながっているだけでなく、頂上も一緒だ」と他宗のお坊さんに言われ、思いを共に致しました。合掌


保育園敬老会御堂講話

131号 感話 もともとみんな仏の子  10月下旬に保育園行事で敬老会がありました。行事のメインは音楽会でしたが、その前に託念寺本堂で理事長(住職)が講話をさせていただきました。幼児組100余名の祖父母が対象でおよそ160名がお話を聞いてくださいました。園児は1年に何度かお御堂で仏参行事がありますが、祖父母の方々には初めての方も少なくありません。満堂の中で、阿弥陀様の前で「仏の子」についてお話をさせていただけることはありがたいことでした。合掌


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