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124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して [ 平成27年4月6日 ]

さわやかコンサート

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  3月22日に一日遅れのお彼岸会家族礼拝を行いました。大勢の方々にお参りいただきありがとうございました。堀井彩乃さんのオーボエライブ。少し緊張の面持ちで始まりました。100人もの人の前で演奏するのですから当たり前のことです。演奏の前に自己紹介のトークで気持ちをほぐして、誰もが知っているディズニーの名曲「星に願いを」が本堂に響きはじめます。オーボエという楽器、そして音色を間近で聞くことは意外にありません。ストローのような吹き口から独特の音が奏でられます。本堂に音量豊かに音楽が広がりました。
 彩乃さんは宮内中学校の吹奏楽部に入ってオーボエに出会い、そしてオーボエをもっと勉強するために音楽科のある新潟の高校へ進学することになりました。毎朝早起きを覚悟で新潟に通うのです。自分の願いを親に伝えたその熱意を感じながら聞き入っていました。選曲も彩乃さんの思いを反映していることに気づきました。バッハの「主よ人の望みの喜びよ」をどうしても吹きたいと言ってくれた意味もわかる気がしました。最後の曲「ふるさと」は会場のみんなと一緒に歌いました。春のお彼岸に相応しい清々しさがありました。彩乃さんありがとう、4月からどうぞ頑張ってください。またこの場所で演奏をしてくださいね。


卒業の報告

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  保育園を巣立って6年。元気に小学校の卒業式を終え、阿弥陀さまにその報告に訪れました。5人はこれまでも寺の行事に参加してくれていました。「しんじんのうた」をお勤めし、仏さまとお家の方々に感謝を込めてお焼香をしてもらいました。中学校が近づくと急に大人に見えてきます。これからさらに6年後、もう一度こんな報告会が仏さまの前でできたらいいなと思いました。


本願寺念仏奉仕の旅

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  御影堂を自分たちの手でお掃除させてもらってきました。441畳敷の外陣と板敷きの御拝・廊下は100人いても十分にやりがいのある広さでした。掃除のあとは書院の大広間で抹茶接待をいただきました。京都には有名な観光寺院もたくさんありますが、奉仕作業に参加することで特別で身近な存在になります。国宝に指定された本願寺を私たちのお寺ですと知人に案内したくなります。


感話 ビハーラ活動全国大会 に参加して

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  2月、ビハーラ活動全国大会が本願寺で開かれました。新潟教区から佐藤美枝子さん(上前島町)と堀井美子さん(前島町)が参加されました。3月の日曜法座でその感話をいただきました。老いと病いとに向き合う年齢になった私たちには自分自身の問題でもあります。てらだよりでもご紹介したく寄稿をお願いいたしました。病気になっても老いても輝いていたいと思います。


佐藤美枝子さんの寄稿

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  老人ホーム「同和園」中村仁一所長のお話(高齢社会)をお聴きし、少しですが、お伝えします。
 最後まで「人生の主人公」であるために〜仏教精神を日常に活かす〜
 人生は「往き」と「還り」があり、折り返し点は還暦の頃。「還り」は生き方を変える必要がある。「還り」の生き方の基本は「老い」にはこだわらず寄り添うこと。年をとれば身体に不具合が出て当たり前、折り合いをつけて上手につきあおう。そして「死」には妙に抗わない。さらに諸々のおかげを蒙って生かされていることに気づき、感謝する。最後に目をつぶる瞬間「それほど悪い人生ではなかった」と思えるために、今までの人生を振り返り、その人生を肯定し、これからの人生を考えよう。
 「今」をしっかり生きることがたいせつ。点検、修正を繰り返しながら、その日まで生ききりましょう。
 このような内容でした。私も「還り」の人生です。私のこれから(生・死)をきちんと考える機会をいただいたことに感謝します。 合掌


堀井美子さんの寄稿

124号 感話:ビハーラ活動全国大会 に参加して  ビハーラって何?と思われますよね。インドのサンスクリット語で心身のやすらぎ、くつろぎ、そして休息の場所を意味しています。仏教が課題にしてきた生・老・病・死の苦悩にこたえるため、医寮・介護といった社会福祉の各分野とも連携しようという活動がビハーラ活動です。
 事例紹介では、五五歳の男性が、若年性アルツハイマー型認知症になり十年間自宅生活をしていたが徘徊がひどくなり病院に入院されました。安全のためとはいえ数年間の行動制限で、無気力、無関心の廃人のようになり、ガンにも侵されたそうです。その後車いす状態でビハーラ病棟に入院されました。ビハーラ病棟では、行動制限をしないで自由に歩きまわり、個人の尊厳を重視する行動を重ねたそうです。その結果、車いすが不要になり、京都の障害者マラソン大会に出場できるまでに回復されました。
 ビハーラ活動全国大会に参加させて頂いて各教区の皆さんがそれぞれこの活動を継続されていることに感心しました。私も微力ながら、これからもコツコツとビハーラ活動を継続できるよう頑張りたいと思います。 合掌


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