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93号 暑い夏を振り返る [ 平成24年9月6日 ]

 暑い夏がまだ続いております。梅雨の時期に心配される水害がなかったことは喜ばなければなりませんが、雨が少なければ別の心配が生じます。いつまで続くやらと思っていてもお彼岸の頃には夏が終わります。人のいのちがひとつひとつ違うように、自然が織りなす季節の顔も毎年違うのですね。
 今年もまた夏はお盆を中心にさまざまな思い出ができました。


暁天法座 8月10日 11日 12日

93号 暑い夏を振り返る  暁天の早朝、眠い体を奮い起こして大勢の方が参加してくださいました。3日間で延べ200人くらいになったでしょうか。
1)東日本大震災被災地石巻を訪ねて
 称法寺様では、未だに津波で置き去りにされたままの船が見える境内で復興への道のりがまだ長いことを実感し、避難所となった洞源院様では、悲しみの中であったかさを感じさせてもらえたことが報告されました。洞源院様坊守さまが書かれた詩集「あったかい手」の朗読に涙を誘われました。数日前に放映されたNHK「家族に乾杯」で鶴瓶さんと再会を喜ぶ坊守さんの姿をご覧になった方も多かったようです。私たちも出遇えたご縁を大切にしたいと思いました。


暁天法座 2)前川保育園花いっぱい紹介

93号 暑い夏を振り返る  年長組の26人がお泊まり保育の朝、本堂でお参りいたしました。しっかり座って手を合わせる姿は立派なものでした。花を育てることは子どもたちの心を育てることにもつながります。前川地区では前川小学校というよいお手本があります。地域の皆さんにも応援をお願いいたします。最後に保育士による合唱がありました。ステキでしたよ。


暁天法座 3)暑い夏の悲しい思い出

93号 暑い夏を振り返る  殿町在住の佐田良輔さんが小学校5年生のときに体験した長岡空襲の思い出を語ってくださいました。空襲の始まりから、妹の手を引いて二人だけで長生橋を逃げ渡った勇気、翌朝ガイコツが見える姿で焼け死んでいる人を目にした恐怖、お父さんとやっと会えた安堵の思いが、10歳の目線で語られました。私たちはじっと耳を傾け良輔少年の長い一日を追体験することができました。長岡空襲の語り部がこんな身近なところにもおられました。


盆踊り大会・花火大会

93号 暑い夏を振り返る ずーと晴れが続いていたのに盆踊りが近づくと天気予報が怪しくなってきました。なんとか花火が終わるまではと、祈るような思いでした。午後6時30分にはじまりました。もう雨の心配はありません。やぐらの中で2台の太鼓が元気よく打ち鳴らされると次第に盆踊りの雰囲気が盛り上がりました。暗くなるにつれて太鼓の音にも促されて集まってこられました。12日の夜はお盆休みで里帰りしておられた方も多かったのでしょう。なつかしいお顔もあちらこちらで。子どもたち、若い人たち、それなりの年輩者も、さまざまに語りの輪が生まれ、長岡甚句の盆踊りに加わってお盆のひとときを楽しみました。浴衣姿の名人をお手本にして子どもたちも参加しました。
 私は太鼓をたたくと宣言していたものですから、ドキドキしながらそのときを待ちました。この日一番の緊張でした。譜面を見ながらたたきはじめましたが、足が震えています。冷や汗が少しずつ本来の汗に変わってなんとかたたき終えました。上前島町の神社に何度も通って練習するうちに私を応援してくれる方々とつながりができました。こんなことひとつをとっても絆を感じました。


93号 暑い夏を振り返る  そしてフィナーレは花火打ち上げです。去年から2年越しに実現させた「新潟⇔佐渡 遠泳横断(往復)プロジェクト」にキッズチームとして参加し、無事役割を果たした前川の中学生3人へのご褒美として、オープニングの花火が上がりました。続いて協賛いただいたスターマイン、どよめき・歓声・涙までながれました。終わったとき私に抱きついてくれた人がいました。男の人と抱き合ったことは何年来なかったことです。オリンピックのメダリストのような喜びを味わいました。


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