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71号: 感話 浄土を語る [ 平成22年11月10日 ]

忌中札

71号: 感話 浄土を語る  今年は暑い夏から一挙に冬に向かって進んでいるようです。体調を崩さないように致しましょう。
 11月3日はスポーツの話題が沢山ありました。中でも東京六大学野球早慶決戦で優勝した早大斎藤佑樹投手のインタビュー「仲間に恵まれました」は爽やかな笑顔とともに印象に残りました。
 前住職の忌中札を庫裏玄関に立てておりますが、「忌中とは、己(おのれ)の心に中(あた)る、と書きます。この49日間は、大切な人がなくなったという悲しいご縁をいただいて、今あるいのちの不思議にしっかりと向き合う期間であるのです。」 これは、現在東本願寺の宗務総長をされている安原晃さん(来迎寺安浄寺ご住職)が私の母方祖父のお葬式のときにご法話されたおことばです。もう40年近く前のことですが、よく憶えています。
 お釈迦様のお話しされたことばが伝えられているという法句経)には、「ひとの生をうくるは難く 死すべきものの いのちあるも有り難し 正法(みのり)を耳にするは難く 諸仏(ほとけ)の出現も有り難し」と説かれています。今、ここでいのちを恵まれているのに、「不思議」とも「有り難し」とも気づかないのが私たちの日常です。




冬囲い

71号: 感話 浄土を語る  11月8日はよく晴れました。恵以真会の男性会員およびOB会員15名ほどで境内の冬囲いをしました。暖かい天気に恵まれてはかどりました。できあがった囲いはきれいです。ありがとうございました。


親鸞聖人750回大遠忌元上組お待ち受け法要厳修

71号: 感話 浄土を語る  9月26日(日)はよいお天気に恵まれました。300名の参拝者で明鏡寺様の広い本堂がいっぱいになりました。本願寺で灯し続けられている常(じょう)灯(とう)明(みょう)からいただいた安穏灯火(あんのんともしび)による点燭(てんしょく)で法要が始まりました。このたびのお待ち受け法要では、僧侶と門徒がともに協力して作り上げることを大きなねらいにして準備してきました。お正信偈の大唱和はその表現でした。写真にありますように、元上組の僧侶が外陣最前列にならび、すぐ後のご門徒さんの声を肌で感じながらの読経でした。お堂に全員参加の声が満ちあふれていました。「いつも ごいっしょ しんらんさま」をそれぞれが感じながら多くの仲間とともにいることを喜びながらの法要でした。


感話 浄土を語る

71号: 感話 浄土を語る  先般新潟別院で行われた「連研のための研究会」では、「浄土について」をテーマに話し合いがもたれました。ご講師が、できるだけ経文のことばを使わないで浄土を語ってみましょうと提案されました。私も今年の組内連研で「浄土とはどんなところでしょうか」というテーマで講師を務めましたが、極楽浄土は阿弥陀経に説かれているので阿弥陀経の内容を少しでも分かることが大切だと「抄(しょう)訳(やく)阿弥陀経(日本語でお勤めできるようにされたもの)」を紹介しました。ちょうどお正信偈を「しんじんのうた」でお勤めするのと同じです。節(ふし)もしんじんのうたと同じなのです。これはこれで有意義な方法ではあるのですが、経文のことばを使わないで浄土を語るという試みは新鮮でした。
 ではお浄土はどのように語れば頷(うなづ)けるでしょうか。班別に分かれての話し合いでまだお若いご住職さんがこんなお話しをされました;ご法事に寄せていただいたときに、法衣(ころも)を着替えさせていただいた部屋に仏に成られた方がご家族と写っている写真が飾られていました。それを目にしたとき、ご家族にとってこの方は今も大切な存在としてはたらき続けておられるのだなと感じられたそうです。「お浄土に生まれて仏になる」というみ教えを聞かせてもらっていなかったらただ単に楽しそうにしている家族写真として見過ごしていたに違いないと思います。そんな内容でした。


71号: 感話 浄土を語る  写真はきっかけですが、あるときのある場面がふと甦(よみがえ)ることがあります。あのときのことばが今の自分にはたらきかけてくれていると実感できることがあります。父は生前、仏間の脇棚に自分の親、兄弟、身内のものの遺影を重なるように並べてお勤めしていましたが、親鸞聖人のご和讃を引用して「お念仏を称(とな)えると百重にも千重にもとり囲んで私を喜んで護ってくれるんだよ」と話してくれたことがありました。今、父の遺影が私に語りかけてくれている気がします。
 気づいてみるとやはりお聖教(しょうぎょう)(お経や親鸞聖人のご書物)のことばを持ち出してしまっていますね。上記の研究会でご講師は、「お浄土についてもみ教えに出遇(あ)って聞いていくことなのですね」と結ばれました。合掌


写真は9月23日の家族礼拝行事のものです。このとき父(前住職)が最期の時を迎えていました。参拝の皆さんにも父のそんな状況をお伝えしました。


恵以真会忘年会

71号: 感話 浄土を語る  11月8日(日)冬囲いのあと、ちょっと早いのですが、忘年会をいたしました。たくさん食べて、楽しく飲み、コミュニケーションが弾みました。


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