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65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ) [ 平成22年5月4日 ]

5月の法語:この如来 微塵世界に みちみちたまえり

65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ)  4月は寒暖の差が大きく、体調を崩された方もお有りかも知れません。農作物も大きな影響を受けているようで心配です。それでも4月になれば木々は緑の新芽をつけ、梅、ユキヤナギ、木蓮、桜の花などが一斉に咲いて、巡ってくる季節の律儀さを感じます。


お取越報恩講のお礼と境内地整備の報告

65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ)  4月19日のお取越には大勢の方々にお参りをいただき、ありがとうございました。この日に間に合うようにと境内地整備と本堂トイレの改修をおこないましたが、写真のように本当にきれいになって迎えることができました。工事関係者をはじめとして多くの方々のお陰です。駐車場は普段は保育園児の送迎用にも活用させていただいています。
 お取越では、内陣出勤された元上組のご住職方とともにお正信偈を厳かにお勤めすることができました。内陣、外陣が一体となって読経される光景は浄土真宗独特のものといわれますが、清々(すがすが)しさと報恩感謝の思いが充ち満ちてきます。
 本願寺布教使真敷祐孝さんには「日々新たになるいのち」のお話をお聞きすることができました。毎日新しいいのちをいただいていると思うと、改めて手が合わさります。「年をとることは悪いことばかりではない、若いときに気づかなかったこともありがたいと思えるようになる」とのお話しには多くの方が肯(うなず)いておられました。年を経るごとにいのちの尊さに触れさせてもらえるなら、老いもまた楽しむことができるようになります。


龍馬の次は親鸞ブーム!!

65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ) テレビで親鸞さまが話題にされると嬉しくなります。今日29日のお昼時、テレビ朝日系列新潟テレビ21で標題の見出しで特集していました。今東京日本橋三越本店で「親鸞聖人750回忌記念企画 親鸞展」(4月28日(水)〜5月10日(月))が開催されています。今年は龍馬がブームになっていますが、来年は「親鸞聖人の年になる」とブームの予測をしていました。その中で五木寛之さんの小説「親鸞」がすでに35万部の売れ行きであることも紹介されていました。テレビの大下容子アナウンサーは「親鸞聖人」と呼び捨てにしないで言ってくれていたのでなお嬉しく思いました。
 そこで最新情報です。「ブーム」が起きようとしているこの時期に五木寛之さんが長岡に来られます。今年9月11日(土)午後3時から長岡市立劇場で講演をされます。浄土真宗大谷派(東本願寺)の寺院連合が長岡で開催する講演会に、五木寛之さんが快諾してくださったのだそうです。チケットの販売は7月になってからですが、どうぞ今のうちに予定を入れておいてください。


感話 「身を委(ゆだ)ねられるしあわせ」

65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ)  新聞に目を通していると、椅子の下から顔がのぞく。我が家の愛猫トラコが私の膝の上によじ登る。年齢的には中年の域に入る12歳のネコが赤子のように抱っこを求めてくる。しがみついて態勢を自ら整えて一番楽な姿勢をとる。そしてどっと身を預ける。まるで赤ちゃんが母親に身をまかせるのと同じだ。トラコは気持ちよさそうに、至福の時と言わんばかりに喉を鳴らす。私はまたきたかと思いつつ、しばらくは「まっいいか」とそのまま抱きかかえる。身を委ねきったトラコは重いが、温もりが伝わってくる。愛(いと)おしく思う。私は男であるので母性がくすぐられるという表現はふさわしくなく、いわば「仏(ぶっ)性(せい)」がくすぐられている状況である。ネコはきっと有史以来人間とつきあい続けている。それも実に愛されながら。それを可能にしているのは人間の仏性を刺激するすべを生まれつき備えているからだろう。私は身を委ねられるしあわせを感じる。トラコが気持ちよさそうにしているそのままを私も共にしているのだ。私がしあわせと感じたそのまんまをトラコも写し取っているに違いない。このスキンシップを持つことでトラコは大きな安心を得ている。一日に一回10分間もあれば充分なようだ。人もきっと同じなのだろう。中年になっても老年になっても一日にほんの少しの時間でも身を委ねられることができたら安心できる。身を委ねられた人も共にしあわせを分け与えてもらえるのだろう。私を包み込む阿弥陀さまは、自分の名前を呼んでもらい身を委ねられることにしあわせを感じておられるのではないだろうか。合掌


恵以真会研修旅行のご案内とお誘い

65号(感話:身を委(ゆだ)ねられるしあわせ)  清津峡と直江兼続ゆかりの地を訪ねます
旅行日:6月27日(日)
旅程:前島午前8時発 ⇒ラピーヌ雪街道・清津峡散策
 ⇒雲洞庵⇒八海山山頂(ロープウェー)⇒泉ビール苑 
 ⇒前島着午後6時30分
参加費:7,500円 (昼食代および車中飲み物等込み)
乗り物: 越後交通大型バス
参加者資格:恵以真会会員に限りません。どなたでもご参加ください。
申込み:恵以真会役員または託念寺へ参加費を添えて
    5月31日(月)までに


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