浄土真宗本願寺派 託念寺のホームページ

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162号 感話:ヨーロッパ最後の秘境  鷲尾顕一(託念寺当院) [ 平成30年5月31日 ]

出遇っていくよろこび

イメージ:出遇っていくよろこび  5月21日は親鸞聖人のお誕生日(降誕会)でした。本願寺新報に「降誕会によせて」と題して、寄稿させていただきました。右の切り抜きはその紹介部分ですが、親鸞さまは法然聖人、恵信尼さまと出遇われ、そして阿弥陀様に出遇われました。それを遇斯光(ぐしこう)(この阿弥陀様の光明に遇うことができました)と喜ばれました。この出遇いの喜びをさまざまに伝えていくことが私の仕事かなと思っています。


専徳寺様第16代住職継職法要 5月27日

イメージ:専徳寺様第16代住職継職法要      5月27日 厳かな儀式と和やかな笑顔そして優しい歌声。前住様と新住様が柄香炉(えごうろ)をバトンタッチして、三奉請(さんぶじょう)も前住様が独唱してお二人で合唱して最後は新住様が独唱するというリレー方式。伝わっていく慶びを感じました。前住様を「とげのない笑顔の人」と称された新住様。その笑顔は前坊守様のことに触れられたとき周りの人までが幸せをもらえた気持ちになります。
 新住職様は「就任のごあいさつ」の中で「妻は在家より入寺しました。故郷を離れてお寺に嫁ぐということについては相当な覚悟が要ったのではないかと思いますが、今では御門徒や地域の皆様と積極的に関わり、専徳寺の坊守になろうと懸命に努力してくれております」と書かれています。私は私どものことと重ね合わせて涙があふれてきました。ともに頑張りすぎないように頑張りましょう。


感話 ヨーロッパ最後の秘境  鷲尾顕一(託念寺当院)

イメージ:感話 ヨーロッパ最後の秘境  鷲尾顕一(託念寺当院)  今年の旅の目的地はジョージアです。多くの人が最初に想像するのは缶コーヒーのジョージアのようで、コーヒーの?などと聞かれましたが、違います。1991年に旧ソ連から独立、最近までグルジアと呼ばれていた国です。地理的には黒海東岸に位置し、トルコ、ロシア、アルメニア、アゼルバイジャンと接していて、北部にはコーカサス山脈の高峰がそびえています。最近では相撲の栃ノ心の活躍で注目を集めた国でもあります。
 ジョージアでの最大の目的は、ヨーロッパ最後の秘境ともいわれるウシュグリ村を訪ねることです(この国をヨーロッパと表現するのは違和感がありますが…)。首都のトビリシから夜行列車で7時間、そこからバス、タクシーを乗り継ぎ5時間ほどで到着するので、秘境のわりにはアクセスが良いなというのが第一印象。治安も概ね良くストレスを感じることはあまりありませんでした。
  そうして到着したウシュグリ村ですが、村全体がユネスコ世界文化遺産に指定されています。ジョージア最高峰のシュハラ山(5193m)の麓にあり、ヨーロッパにおける定住地としてはもっとも標高が高い2400m。人間より牛や馬、豚など家畜の方がはるかに多い小さな村です。そして「復讐の塔」と呼ばれる石組みの建物が林立しており、それがこの村の景観をより特別なものにしています。なぜ「復讐の塔」なんて物騒な名前がついているかというと、この地方には「血の掟」というものがあり、「自分または家族の一員が危害や侮辱を受けた場合、必ず相手またはその家族に復讐を果たす」という血なまぐさい風習があったのです。そういった危機から身を守るためにこの塔は建てられました。この風習は現代ではもちろん禁止されています。こんな風習のあった地域なので血気盛んな気質なのかというと、まったくそんなことはなく、むしろフレンドリーです


イメージ:  ある日写真を撮りながらブラブラしていると酔っぱらったおじさんに声をかけられました。私が日本人とわかるとウチに寄ってけよ!という具合で家に招かれました。そこには3世代6人が住んでいて、自家製のワインを振る舞ってもらいました。またこの地域としてはめずらしく英語が堪能な若い夫婦がおり、彼らのおかげで色々な話を聞くことができました。見ず知らずの日本人を家へ招き入れ、おもてなしをしてくれるのです。その国のイメージはその国で出会った人で決まると常々思っていますが、ジョージアに対する印象もこの家族との出会いでより良いものになりました。またこのことを自分に置き換えると、自分の振る舞いがそのまま日本のイメージとなり得るのです。
 今年もガイドブックのない、小さな国の辺境の地を訪れることができました。最近思うのが自分の足でどこへでも行けるのだなという事です。テレビや本で見た景色が目の前に広がっている。そしてテレビや本では表現できない匂いや音、その場所がもつ独特の雰囲気を全身で感じるのです。これはかけがえのない経験で自分の財産だと思っています。百聞は一見にしかず。情報過多な時代だからこそ、自分の目で見たもの肌で感じた事を軸に歩んでいく事が大切だと思います。 合掌


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