お正月休みを終えて、子ども達はまた元気に保育園に登園してきてくれました。「おめでとうございます!」「お年玉もらったよ」「おばあちゃんち行ったよ」「きなこのお餅食べたよ」。みなさん、楽しいお正月を過ごしたようですね。いろんなお話を聞かせてもらって、私もしあわせな気持ちになりました。
今年度も残すところ3か月。「このクラスの中でみんな一人ひとり成長できたね」と言って卒園進級を迎えられるように心していきたいと思います。保護者の皆さまのますますのご協力をよろしくお願いいたします。
今年は酉年。ということもあって、お浄土(ほとけ様の国)にいるという共(ぐ)命(みよう)の鳥(とり)をご紹介します。姿は右の絵のようで、頭が二つ体は一つの美しい鳥です。こんなお話です;
むかし、頭がふたつある世にも美しい鳥がおりました。ところがこのふたつの頭の鳥は、両方が「わたしの頭の羽毛は比類なく、世界一美しい」と威張りあっていたのです。そして互いに憎みあい争うようになり、ついには「相手さえ亡きものにすれば、この私が世界一になれる」と考えるようになりました。ある日密かに毒を混ぜ、片方に食べさせました。食べた方はもちろん死にましたが、食べさせた方も体が一つですから、死んでしまいました。
この愚かな出来事を知って、お浄土の共命の鳥は「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」とさえずり、「私と他のいのちはつながっている、と知ることができたならば、互いに心底からいたわり合う世界となる」と説き続けているのだそうです。
私たちのいのちはみんなつながっていることを、共命の鳥に学びましょう。
私ども社会福祉法人心耕会の理事を永きにわたって務めてくださっていた吉原勉さんが先月亡くなられました。吉原さんはいつも前川保育園を気にかけて応援してくださいました。法人の運営に多大なご尽力をいただいてきました。また、畑や花の活動では子ども達に直接ご指導くださいました。以前はさつまいもや落花生の収穫をさせてもらったり、最近では、うめ組さんが地域の方と一緒にサルビアを植える活動を指導していただいていました。
吉原さんのこれまでにいただいたご恩に報いるために、私たちは法人の運営を誤らないように、また前川保育園の子ども達が「仏の子 強く 明るく のびのびと」育っていけるように、さらに頑張らなければならないと強く思っています。どうぞ見ていてください。