豊かな自然に恵まれた前川こども園

保育だより「れんげ」

前川こども園

★ 反省〜すみません〜 [ 平成24年8月 ]

反省〜すみません〜 毎日暑いですね。夜も寝苦しくて、少しずつ疲れがたまっています。適度にエアコンを使いながら、身体を休ませる時間を意識して作りたいものです。
 10日はさくら組さんが超楽しみにしているお泊まり保育がありますし、次の週はお盆です。おじいちゃんおばあちゃんちに行くのかな?お墓参りにも行くのかな?家族一緒の時間は楽しみですね。そして次の週はわっしょい!ワッショイ!おみこしかついで夏祭りです!!暑〜い夏を、熱く熱く楽しんじゃいましょう。夏バテしているひまなんてなさそうですね。


非戦の誓い〜語り継ぎましょう〜

反省〜すみません〜 先週は長岡の大花火を楽しみました。8月2日は裏のたんぼに出て少し見ただけでしたが、3日には旧市役所近くの土手に上がって見ました。初めてのロケーションでしたが、三尺玉が真正面にとても大きく見えて感動しました。さすが三尺玉ですね。そしてこの場所はなかなかよい、また来年もここに来よう!と思いました。みなさんはどんな所で見ましたか?どの花火が心に残りましたか?
 長岡空襲で亡くなった方々を追悼し、焼け野原になった街を復興しようと、長岡の花火は始まったといいます。二度と戦争を繰り返してはならないという決意を、小さな子どもたちにもしっかり伝えていく義務が、私たち大人に課せられています。
 8月1日の長岡空襲、2日3日の長岡花火、6日広島の原爆、9日長崎の原爆そして15日終戦。この機会をとらえて、子どもたちに非戦の誓いを語っていくことが大事なのではないでしょうか。前川保育園文庫にも戦争に関する絵本が何冊かあります。どうぞお子さんにも読んであげてください。


なんといっても夏はプール!

反省〜すみません〜 朝から汗びっしょりになって登園してくる子どもたち。夏のお楽しみはなんといってもプールでの水遊びです。「これからプールに入るから頑張ってお片付けしよう」と先生が促すと、お片付けは断然スピードアップ。「早くプールに入りたいよ」という子どもたちの気持ちの表れなんですね。
 水が顔にかかっても平気になった子、水にもぐることができるようになった子、 ワニ歩きができるようになった子、浮けるようになった子、バタ足で前に進めるようになった子・・・お友だちがやっているのを見て「自分もやってみよう」と勇気をもらうんですね。少しずつでもできるようになると嬉しいものです。じゃあ次はこれをやってみよう、次はこれを・・・と。保育園の子どもたちを見ていて、子ども同士の集団の力はすごいものだと思います。目には見えないけれど、子ども同士励まし合い、勇気をもらい、切磋琢磨して、上へ上へ伸びていっているんですね。子どもたちが本当にいとおしいです。
 集団の力と言えば給食もそうです。「野菜嫌いで家では全く食べないのに、保育園では食べるんですね」というお母さんの声をよく耳にしますが、そうなんです。保育園では食べてくれるんですよ。「あのお友だちが食べてるから、ぼくも食べてみる!」「みんな見てるのに、残したらちょっと恥ずかしいな」というような心理が集団の中では働くのでしょうね。特に夏のこの時期、さくら組さんが収穫してくれた野菜だと効果絶大。「これ、さくらさんの野菜だよね」と言いながら、パクパク食べてくれます。嬉しいです。


「集団の力」オリンピックの感動

反省〜すみません〜 今回のオリンピックでは日本のチーム力の強さを感じます。競泳でもサッカーでも卓球でもバドミントンでもバレーボールでも、団体戦での活躍にすがすがしい印象を持ちました。男子女子の競泳陣が言っていました「私たち4人だけの力じゃない。27人の仲間が今まで一緒にやって来て、その結果のメダルだ」と。なでしこジャパンの宮間キャプテンは言っていました「このチームの誰が一人欠けても、このチームは成立しない。みんなで頑張ろう」と。
 集団になった時に、個人の持つ力がもっともっと大きな力となりうることを、日本のチームは見せてくれました。相手を信ずること、相手を思いやること、相手のために力を尽くすことなど教えてもらいました。


今月のまことの保育:反省〜すみません〜

反省〜すみません〜 今月も「保育資料」8月号に掲載されたものをお配りします。前川保育園理事長執筆です。

【さまざまないのちのつながりに気づき、おかげさまのこころを育む】

 阿弥陀経はお浄土のようすが書かれているお経ですが、そこに6種類の鳥の名前が出ています。クジャクやオウムと並んで「共命(ぐみょう)の鳥」という耳慣れない鳥が6番目に出ています。胴体がひとつで頭がふたつの奇妙な鳥です。どんな姿をしているのでしょう。どうしてそのような鳥が描かれているのでしょう。
 むかし、頭がふたつある世にも美しい鳥がおりました。ところがこのふたりはいずれもが「わたしの頭の羽毛は比類なく美しい」と威張りあっていたのです。そして互いに憎みあい争うようになり、遂には「片方さえ亡きものにすれば、この私が世界一になれる」と考えるようになりました。ある日密かに毒を混ぜ、片方に食べさせました。食べた方はもちろん死にましたが、食べさせた方も体が一つですから、死んでしまいました。この愚かな出来事を知って、お浄土の共命の鳥は「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」とさえずり、「他と己のいのちがつながっていると知られたならば、互いに心底から相いたわり合う世界となる」と説き続けているのだそうです。
 私たちは平気でこれに近いことを思ったり言ったりしていませんか。人を蹴落としてまでも「人生の勝ち組に乗れるように」と叱咤します。でもこれがまかり通るような社会になって欲しくないと願います。先般のニュースで水泳平泳ぎの金メダリスト北島康介選手のライバル、ダーレオーエン選手が急死したと報道されました。北島選手はすぐに「涙が止まらない」と心境をブログで公表しました。最大のライバルを心底いたわる思いが伝わってきました。
 つながっているいのちは、人だけではありません。野生復帰をめざして放たれたときがようやくひなを誕生させました。日本で絶滅して中国からときを譲り受け、地道な努力の積み重ねの成果です。かつては日本中の空を舞っていたときがどうして絶滅してしまったのでしょうか。それを元に戻すにはどのような環境が必要なのでしょうか。ドジョウや蛙などむかし野や山に当たり前にいた小動物が人間中心の便利さの陰でどんどん姿を消してしまいました。
 園児とともにジャガイモや落花生掘りをさせていただくと土から出てくる虫たちに子どもたちは目を輝かせます。虫たちは子どもが捕まえようとすると必死に逃げようとします。ネズミにかじられた芋を見つけます。ネズミは土の中でこんなかたい芋を食べて生きているんだと気づきます。蛙を何匹も捕まえて両手で握りしめている子がいました。「かえるさんが苦しいと言っているよ」のことばかけに、その子はハッとして手から放してやりました。自然の中のさまざまないのちの営みに肌で接し、いのちのつながりを子どもに伝えていかなければと思います。




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