今年の冬は大雪になりました。お正月は穏やかに過ぎたのに、そのあとは一日も休むことなく雪が降り続きました。来る日も来る日も雪の心配をして、気が休まることがありませんでした。皆さんもさぞ疲れがたまっていることでしょう。お疲れ様です。やっと今月に入って雪がやみ、晴れ間が出て、ホッとしましたね。
さて、もう2月です。今年度も残すところあと2ヶ月。今年度のまとめを、来年度の準備をと、私たちも気が急くところですが、子どもたちも「もうすぐお兄さんお姉さんクラスになるんだ」という意識が出てきて、頑張る姿が多く見られるようになりました。嬉しいことです。このような節目で子どもたちはまたグンと伸びるんですね。さらに伸びていけるように、子どもたちの「やる気」を応援したいと思います。
1.朝、子どもたちが登園する前に道を空け駐車場を確保しなければならないので、必死でした。通園バスの片桐さんがまだ暗いうちから来てくださって除雪をしてくださいました。本当に有り難いです。また、7時15分の開園に間に合うように雪の中必死で出勤してくる職員や、早くに家を出てやっと保育園にたどりついたお父さんやお母さん、お父さんやお母さんにしがみついて雪の中登園する子どもたち、どの姿も一生懸命で、心打たれました。
2.大雪の中ふと気がつくと、園舎の屋上から雪庇(せっぴ)がせり出していました。玄関の屋根にも非常階段の屋根にも雪がおおいかぶさっていました。これは大変!氷雪のかたまりが落下して人に当たったりしようものなら、大きな事故につながってしまいます。そこで業者に頼んで雪庇を取り除いてもらうことにしました。業者も混んでいて2日間待ちましたが、その間「落下しませんように」とハラハラドキドキでした。無事作業が終わりホッとしています。
3.子どもたちは雪遊びが大好きです。大人の疲れをよそに(?)子どもたちはキャッキャしながら園庭で雪遊びを楽しんでいます。でも園庭はプールがあったり遊具があったりして狭いのです。プールの上には上がるな、遊具の周りは危険だよなどど言われ、思うように遊べません。そこで、隣の畑でも遊ばせてもらうことにしました。これなら広々遊べます。お隣さん、快く貸してくださって有り難うございます。
立春とは言えまだまだ寒さも続くでしょう。どうぞ雪の事故が起こらないように、みなさんで気をつけていきましょう。
雪の季節にぜひ子どもたちに伝えたい物語があります。お集まりでも読んでみました。
長い話ですが、子どもたちは結構よく聞いてくれます。
○あとかくしの雪:とても貧しいおばあさんが、お坊さんを何とかもてなそうと、庄屋さんの畑から大根を盗みました。おばあさんの足跡がくっきりついていて、これではおばあさんが盗んだということがすぐに分かってしまいます。次の朝・・・外は一面の銀世界でした。庄屋さんの畑にも雪がずんずんずんずん降りました。
○かさじぞう:とても貧しいおじいさんが笠を売りにでかけましたが、ひとつも売れません。帰り道、猛吹雪の中に6体のおじぞうさまが立っていました。「さぞ冷たいことでしょう」とおじいさんはおじぞうさまの雪を払いながら笠をかぶせてやりました。1つ足りなくて、自分のほうかぶりの手ぬぐいもかぶせました。家に帰るとおばあさんが待っていて「それはよいことをしなさった」。温かく出迎えてくれました。
節分に保育園でも豆まきをしました。子どもたちにとって一番気になるのはやはり「鬼」。保育園にも赤鬼と青鬼が登場して、最初はこわごわ見ていたものの、最後は優しい鬼になってくれて、一緒に写真も撮りました。
自分のからだの中から悪い鬼を追い出してなかよく遊べるようになった「ともくん」と「さとみちゃん」。独り占めしたり乱暴したり、自分の中に悪い鬼を見つけたら、「ともくん」と「さとみちゃん」を思い出して、悪い鬼を追い出してね。