保育園前の市道がやっとアスファルト舗装になりました。広くて綺麗になりましたね。以前は側溝を通る度にガタンガタンと大きな音がしていましたが、今は音もなく車がスムーズに入ってくるのを見て、ほんとに嬉しくなります。市道ですから除雪も入ります。有り難いことです。
ただし、まだ側溝の工事や境内地の整備が残っています。ちょっとした段差がそのままになっていたりしますので、足元には十分気をつけてください。雪の様子を見て工事が再開しますが、車の出入りに注意するなど引き続きご協力をお願いいたします。
さて、子どもたちはというと、元気ですねぇ。1月のフォトレターでもお知らせしたように、お正月遊びを楽しんだり和久(わく)積み木も楽しみました。雪遊びも、園庭に出たり土手まで行って、鬼ごっこをしたり雪だるまを作ったりソリで滑ったりしました。スキーウェアのファスナーを上げたり、雪で濡れたウェアをハンガーにかけたり、自分でできることを一生懸命頑張りました。
そして2月。クラスの仲間意識も深まって、子どもたちはみんなで活動することを喜んでいるようです。また就学や進級に備えての取り組みも始まりました。それぞれのクラスが「クラスらしさ」を発揮しながら、残る2か月をしっかり過ごしてほしいと思います。懇談会も進行中ですが、ご心配なこと、困ったことなどあれば、遠慮せずになんでもご相談ください。締めくくりの時期、もう一度原点に帰って、お家の方と保育園と同じ目線でお子さんの成長を確かめてみましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
子どもたちのやり取りを見ていると、楽しいですね。特に小さな子同士だと感情がストレートにでるので、行動がわかりやすく面白いです。ある時は自分が持っていたおもちゃを取られて泣きます。泣いていると、友達が「いい子いい子」してくれて何とか泣き止みます。すると今度は隣で遊んでいる友達のおもちゃがほしくなって、取ろうとします。相手は絶対渡すものかと頑張ります。こんなやり取りをしながら、子どもたちはお互いに悔(くや)しいとか嬉しいとか負けないぞとか、いろいろな感情を経験することになります。
自分が悔(くや)しい思いや痛い目を経験していくから、相手の気持ちも理解していけるようになるのですね。ですから初めから「なかよくしましょう」は無理で、まずは子ども同士が係(かか)わっていろいろな思いを経験することが大事なのでしょう。昔は兄弟がたくさんいて、兄弟の中でそんな係(かか)わり合いができましたが、今や兄弟の数は少ないし、近所の友達と遊ぶといっても子どもがいないのが現状です。保育園はその意味でよい集団が作られていると言えます。
「やられて悔(くや)しい悲しい」「相手に仕返しする」から出発して、「自分がやられて嫌なことは相手にもしない」「お互いがなかよくすることは気持ちのいいこと」へと子どもの思いはだんだん変わっていきます。子どもの成長を見るのは嬉しいことです。
金子みすずの詩にこんなのがあります。朝のお集まりで子ども達にも何回か紹介しました。『こだまでしょうか』という詩です。
こだまでしょうか
「遊ぼう」っていうと / 「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと / 「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと/ 「遊ばない」っていう。
そうして、あとで / さみしくなって、
「ごめんね」っていうと / 「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、 / いいえ、だれでも。
子どもたちはお友達となかよくしたいんですね。どうしたらなかよくできるか、日々成長しながら身につけていっています。
ないおん2月号の1面にシビ王の話が出ています。先日このお話を朝のお集まりで副園長先生が子どもたちにしてくれました。「自分の腕をグサッと切って秤(はかり)に乗せましたがビクともしません。自分の足をグサッと切って秤(はかり)に乗せましたがビクともしません。・・・」子どもたちは固唾(かたず)を呑(の)んで聞いていました。鳩の重さだけ肉を提供すれば秤(はかり)は釣り合うと考えるのは私たちで、でもそれは真実ではない、鳩の重さは人間の重さと同じ、いのちの重さは同じなのですよというのが、ほとけ様の真実の教えなんですね。